【6月5日 MODE PRESS WATCH】デビュー コレクションから70周年を迎えた「ディオール(Dior)」が、メゾンを率いてきた7人のデザイナーたちに捧げる書籍シリーズを発表している。今回、『DIOR BY CHRISTIAN DIOR』(2016年)に続く第2弾として、創業者の遺志を継いだイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)に焦点を当てた『DIOR BY YVES SAINT LAURENT』が発表された。

 本作では、サンローランの伝記を手がけた経験を持つジャーナリストのローレンス・ベナイム(Laurence Benaim)が、「ディオール」のメゾンで発表された6つのコレクションを中心に紹介する。写真はラジーズ・ハマニ(Laziz Hamani)が撮り下ろし、1958~1960年当時に撮影されたスナップもインスピレーションとして合わせて掲載される。

 サンローランは創業者のムッシュ ディオールについて「私に影響を与え、私の行動を導いてくれたロールモデルたちに貢献したい。誰よりもまずクリスチャン・ディオールは私のマスターであり、最初にオートクチュールの秘密とミステリーを明かしてくれた人物だ」と語っている。

 今や伝説として語られる58年に発表されたトラペーズラインのドレスなど、サンローランが手がけた傑作が美しい写真と共に解説されるこの1冊。モード界の寵児の軌跡をたどる貴重な書籍を、ぜひ手に入れてほしい。

■書籍概要
タイトル:DIOR BY YVES SAINT LAURENT
出版社:ASSOULINE
言語:仏語、英語
仕様:30 × 37cm 304ページ
※国内未発売予定

■関連情報
・ディオール 公式HP:http://www.dior.com/
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