【4月5日 MODE PRESS WATCH】「LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトングループ(LVMH)」が若手ファッションクリエーターの育成と支援を目的に設立したコンテスト「LVMH Young Fashion Designers Prize(以下LVMH賞、LVMH Prize)」の、2017年度ファイナリスト8名が発表された。

 LVMH賞は2013年に設立。4回目となる2017年度は、世界90カ国から1,200以上もの応募が集まった。厳正なる審査を勝ち抜いたファイナリストには、ジュエリーブランド「アンブッシュ®(AMBUSH®)」を手掛けるユン(YOON)や、メンズブランド「コザブロウ(KOZABURO)」の赤坂公三郎(Kozaburo Akasaka)ら8名が選出された。日本人および日本を拠点にするブランドがファイナリストに残るのは、昨年の「ファセッタズム(FACETASM)」の落合宏理(Hiromichi Ochiai)に続き2年連続、2回目となる。

 ユンはジュエリーデザインを追求していたバーバル(VERBAL)と共に2012年に「アンブッシュ®」のコレクションを本格的スタート。日本ならではの繊細な技術と唯一無二のデザインで表現されたジュエリーとアパレルは、国内外問わず各界のクリエイターに絶大な支持を受け、ファッションサイト「Business of Fashion (BOF)」 が発表する「ファッション界を変える世界の500人」にバーバル&ユンの2人が2015年度と2016年度の2年連続で精選された。

 赤坂公三郎は、ロンドンの名門セントラル・セント・マーチンズ卒業後、現在拠点とするニューヨークのパーソンズ美術大学では修士号を取得。「コエ(KOE)」のメンズ新レーベル「コエ ブルー(KOE BRU)」のデザインも手掛けている。ほかには「アトライン(Atlein)」を手掛けるアントナン・トロン(Antonin Tron)、モリー・ゴッダード(Molly Goddard)などが選抜者に名を連ねる。

 グランプリは、6月17日に開催されるフォンダシオン・ルイ・ヴィトン(Foundation Louis Vuitton)授賞式にて発表予定。審査委員はカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)ら、LVMHグループ傘下のブランドに所属するファッションエキスパートが務める。グランプリを獲得したデザイナーへは、30万ユーロ(約3570万円)の賞金及びLVMHエキスパート陣からの1年間のコーチングが授与される予定だ。

■関連情報
・LVMH Young Fashion Designers Prize 公式HP:http://www.lvmhprize.com
・アンブッシュ®公式HP:http://www.ambushdesign.com
・コザブロウ公式HP:https://www.kozaburo.com
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