■「テイラーは特別な存在」

 先月ミラノで開催された「フェンディ(Fendi)」のショーで起用されたテイラーは、その他にもミラノコレクションで「ヴェルサーチ(Versace)」や「ヴァレンティノ(Valentino)」のランウェイも闊歩した。「彼女には特別な何かがある」とファッション界の帝王、ラガーフェルドは言う。「15歳は若い。彼女は写真撮影に関してはまだ慣れておらず、もう少し学ぶ必要がある。彼女は少女だから」

 ニューヨークコレクションでは、ランウェイに登場するモデルは16歳以上でなくてはならない。ロンドンコレクションにおいても類似の紳士協定が存在するが、パリやミラノではそういった制約はない。

 ラガーフェルドはテイラーの中性的な体型について「現代的な体格」と語る。また「性差別的」で「品位を下げる」と非難を浴びている「サンローラン(Saint Laurent)」の広告キャンペーンについては「押し売り的な色気は、ほかに任せるのが今の流れだ」とコメントした。

 毛皮のコートをまとった女性が脚を広げて横たわったり、スツールへ向かって身をかがめたりする「サンローラン」の広告キャンペーンに対し、女性団体は7日、パリの「サンローラン」のブティック前で抗議運動をした。フランスの広告規制機関は「(規則への)重大な違反」だとAFPの取材に語った。同機関「サンローラン」との協議の3日前である7日、ポスターを取り下げるよう要請した。