【12月12日 MODE PRESS】12月8~9日、「第95回東京レザーフェア2017-18 A/W Collection(Tokyo Leather Fair)」が東京・浅草で開催され、スペシャルコンテンツとして「ミキオサカベ(Mikio Sakabe)」のオリジナルレザーファッションショーが開催された。

 デザイナーの坂部三樹郎と、老舗タンナーである「ニッピ・フジタ(Nippi Fujita)」、そして皮加工・革漉きの専門業者である「墨田革漉工業」のコラボレーションとして発表された同コレクション。ホラーやオカルトをテーマに、赤い血のしたたるメイクなどをまとったモデルたちが計20ルックを披露した。化学繊維では表現できない、レザーが持つ生命力や存在感を反映させたと坂部は語る。

 今回は、和牛の革を含むレザーをフィーチャー。プリーツ加工や箔押しなど、表情豊かなバリエーションは「普通の生地では実現できなかった」という。パンチング加工を施した生地は一見メッシュ素材のようで、素材としてもライトでなめらか。春夏でレザー素材を使うブランドはまだまだ少ないが、柔らかで重くないレザーも多く「ウォッシャブルなレザーもあり、日用品としても使いやすい」とその魅力を語る。

 コンマ1㎜レベルの漉き具合など、精度の高さで世界的に知られる国内の加工技術。その技術をフルに生かしたレザーファッションは、今までにない商品を生み出す大きな可能性を感じさせる。国産レザーを取り入れたこれからの春夏ファッションに要注目だ。(c)MODE PRESS