【11月2日 MODE PRESS】「H&M」と「ケンゾー(KENZO)」のコラボレーションコレクション「ケンゾー×H&M(KENZO×H&M)」が3日より、世界同時発売される。これに合わせ、「ケンゾー」のクリエイティブ・ディレクター、ウンベルト・レオン(Humberto Leon)とキャロル・リム(Carol Lim)、H&Mクリエイティブ・アドバイザーのアン・ソフィー・ヨハンソン(Ann-Sofie Johansson)が都内で取材に応じた。

■若々しいコレクション

 毎年注目を集める「H&Mデザイナーコラボレーション」。今回の「ケンゾー」起用について、H&Mのヨハンソンは「昨年の『バルマン×H&M(Balmain × H&M)』はグラマラスでセクシーなコレクションだった。今回は、遊び心があって若々しいコレクションにしたいという思いがあり、このタイミングで起用が決まった」と説明。

 アプローチがあったのは2年前だったと明かしたウンベルトは、「LVMHグループとしても『H&M』とのコラボレーションは初めて。様々なアーティストとコラボレーションしている刺激的な場にぜひ参加したいと思った。2年という歳月をかけてじっくりと実現できた」とコメントした。

■高田賢三への思い

 大胆なタイガープリントやフローラル柄が印象的な同コレクションは、メンズ・ウィメンズ計112アイテムを展開。創業デザイナーの髙田賢三(Kenzo Takada)のアーカイブと自分たちのスタイルを組み合わせ、新たなものを生み出したという。「その例の一つが、リボンドレス。高田賢三の時代に2着しか作られなかったものを今回のコレクションで再現した。ある意味クチュール的なものを一般の人たちにも楽しめる機会を提供できて嬉しい」とウンベルト。

 また、「高田が残した功績を伝える機会にもなった」とキャロル。「70年代にひとり日本を飛び出し、パリで活躍した彼のチャレンジ精神もここで表現できた」と創業者への想いを語った。

■コレクションの難しさ

 低価格のファストファッション・ブランド「H&M」から、いかに「ケンゾー」のクチュールレベルを保った商品を作りだすかが今回の課題だったという。ウンベルトは、「ラッフルドレスはリボン3m、ラッフル15mを使用し、シルクに関しても100%のものを使用した。高田賢三の服は中も外も完璧なので、リバーシブルの商品も裏表を完璧にする必要があった。その中で『H&M』は良い仕事をしてくれたと思う」と振り返った。

■発表を控えて

 2004年にデザイナーコラボ第1弾であるラガーフェルド(Karl Lagerfeld)のコレクションが販売された際は、自ら列に並んで商品を購入したというキャロルは「今回はその光景を東京で見れることを楽しみにしています」とコメント。また、ウンベルトも「実際に街中で自分流のスタイルにアレンジして着ている姿を見るのが楽しみ」と発売を間近に控えての胸中を語った。ヨハンソンも「発売をとても楽しみに感じています。日本のみなさんにこのコレクションを楽しんでもらえれば」と日本のファンへメッセージを送った。

「ケンゾー×H&M」は、日本をはじめとする世界約250の店舗およびオンライン(展開のある国のみ)で3日から発売される。

■関連情報
・H&M 公式HP:www.hm.com
・ケンゾー 公式HP:www.kenzo.com
・ケンゾー×H&M 公式動画:www.youtube.com/watch?v=mY2scPRXVzg
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