【9月30日 MODE PRESS WATCH】京都発のジュエリーブランド「俄(NIWAKA)」の新作発表会「The Unveiling of NIWAKA Fine Jewelry-美意識の継承-」が26日、上野の東京国立博物館 法隆寺宝物館で行われ、女優の中谷美紀(Miki Nakatani)らが出席した。

 四季の情景や伝統模様といった日本美を表現する「俄」のジュエリーは、その繊細な美しさで、エミリー・ブラント(Emily Blunt)やレイチェル・アダムス(Rachel McAdams)をはじめ、ジェーン・フォンダ(Jane Fonda)、歌手のアリアナ・グランデ(Ariana Grande)といった多くのセレブリティらが、アカデミー賞やグラミー賞授賞式などの場で着用している。

 月明かりに照らされた会場で披露されたのは、祇園祭に着想を得た彩り豊かな「京の祭」、雨上がりの石畳をイメージした「京小路」、3年の歳月を経て完成した蒔絵を用いた「雉子」、ぽっちりと呼ばれる舞妓の帯留め「梅宴」「恋香」などロサンゼルスで先行発表された日本未発表のジュエリー約70点を含むハイジュエリーの数々。そのほか、職人・三浦正浩による伝統技術「和彫り」の実演や京都宮川町お茶屋「しげ森」による演舞が披露されるなど、京の趣漂う空間となった。

 また、当日はゲストに女優の中谷美紀が登場。「俄」のジュエリーを纏った感想について問われると、「体に沿ってゆれ、細かい細工で微細な注意が払われていると感じました」と評価。若いときはジュエリーの必要性を感じていなかったが、仏女優ジャンヌ・モロー(Jeanne Moreau)の年を重ねた手元とそこに写るジュエリーのモノクロ写真を見たことで意識が変わり、「自分も年を重ね、ジュエリーと一緒に輝きたいと思うようになりました」とコメント。

 さらに、発表会のテーマでもある美意識の継承について、伝統継承にはマーケット上の難しさがあるとしながらも「職人を大切にする姿や、伝統を何十年先まで継承していこうとする姿勢に共感しました」と語った。

 日本ならではの美意識をモダンに昇華し、京都から日本、そして海外へと魅力を発信する「俄」のジュエリー。今後もますます注目を集めそうだ。

■関連情報
・俄 公式HP: http://www.niwaka.com/
(c)MODE PRESS