【7月26日 MODE PRESS WATCH】日本を代表する写真家・篠山紀信(Kishin Shinoyama)の個展「快楽の館」が、9月3日から東京・品川の原美術館で開催される。

 同展は、「ここ(=原美術館)で撮った写真をここに帰す(=展示する)」という篠山のアイデアを元に実現。日本近代建築史の観点からも貴重な原美術館を舞台に、およそ30名のモデルをヌードで撮り下ろし、その写真を原美術館に展示するというユニークな写真展となっている。実在の空間と写真の中の空間が交錯し、幻想的かつ倒錯的な鑑賞体験を堪能することができる。

 篠山は、作品のない空っぽの展示室、木々が繁り落ち葉が舞う庭、通常は公開されない屋上など館内のあらゆる場所で撮影を行い、さらに森村泰昌(Yasumasa Morimura)や宮島達男(Tatsuo Miyajima)の常設展示作品などと共に佇み・座り・横たわり・跳び・躍るヌードモデルの妖艶なイメージを捉えた。美術館全体がアーティスティックな”快楽の館“となり、濃密な雰囲気を作り上げている。

 まさにこの場所で繰り広げられた裸の美女による狂宴は、来年1月9日まで。ぜひ足を運んで。

■展覧会概要
・篠山紀信展「快楽の館」
会期:2016年9月3日~2017年1月9日
会場:原美術館
東京都品川区北品川4-7-25
電話:03-3445-0651(代表)

■休館日
月曜日(祝日にあたる9月19日、10月10日、1月9日は開館)、9月20日、10月11日、
年末年始(12月26日-1月4日)

■関連情報
・原美術館 公式HP:http://www.haramuseum.or.jp/
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