【12月21日 MODE PRESS】ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels 以下、VCA)は、ヨーロッパで昔から親しまれているおとぎ話「ロバの皮」(シャルル・ペロー)からインスピレーションを得たハイジュエリーコレクション「Peau dʼAne raconte par Van Cleef & Arpels (ヴァン クリーフ&アーペルが語る「ポーダンヌ(ロバと王女)」)」を発表した。

 物語の主人公、若きプリンセスにオマージュを捧げ、1940年代の作品にモチーフとして登場した女性の姿や、魅惑的な自然、繊細なクチュールの装飾など、メゾンにゆかりの深いテーマの表現、シャルル・ペローの物語を独自に解釈した。今回、先日ヴァン クリーフ&アーペル ジャパン プレジデントに着任したばかりのアルバン・ベロワー氏に話を聞いた。

■インタビュー:アルバン・ベロワー氏(ヴァン クリーフ&アーペル ジャパン プレジデント)

Q:今回のコレクションを発表するに至った経緯は?

A:今回発表したハイジュエリーコレクションは、シャルル・ペローの『ロバの皮』という作品をモチーフにしたものです。ヴァン クリーフ&アーペル版の芸術性を追及したいと思い、テーマに選びました。17世紀、フランスで最も有名なおとぎ話ですが、1970年代にジャック・ドゥミ監督によって撮られた映画には、カトリーヌ・ドヌーブやジャック・ぺラン、ジャン・マレーといった非常に有名な役者たちが出演したことでも知られています。

 その作品の中でも描かれている、森の豊かさ、自然、そして魔法にかけられた森というテーマが、VCAのフェミニニティや夢、愛とロマンスといった世界観と似ていると思いました。また作品の中で重要なのは、クチュールの精神でもあります。プリンセスの衣装に代表されるようなものが、私どもの作品にも、リボンやジップなどのモチーフに、その共通性を見出しました。日本のみなさんにも是非、私どもが提供する『ロバと王女』のVCA版のおとぎ話を、喜んでいただければと思い、このような形で発表いたしました。