【9月29日 MODE PRESS】日本の陶磁器文化に多大な影響を与えてきた有田焼が誕生して来年400年を迎える。これを記念して東京・日本橋にある三越本店で9月30日から10月5日まで、「400年 有田の魅力展」が開催される。

 有田焼400年の歴史を、佐賀県立九州陶磁文化館 鈴田由紀夫館長、有田町歴史民俗資料館 尾﨑葉子館長の監修のもと展示。重要無形文化財保持者(人間国宝)から有田陶芸協会所属の陶芸作家まで、優れた技術を輩出してきた有田焼400年の匠の技による、現代有田を代表する作品を一堂に紹介する。

■現代有田の名匠作品展

 重要無形文化財保持者(人間国宝)から有田陶芸協会所属の陶芸作家まで、優れた技術を輩出してきた有田焼400年の匠の技による、現代有田を代表する約150点の作品を展示・販売する。また会場では、有田の名窯より選抜された熟練の職人や伝統工芸士が、会期中毎日、ろくろ成形・下絵付け・上絵付けの実演を行い、匠の技で有田焼の製造工程を披露する。さらに、伝統工芸士の指導のもとで、お客さま参加による上絵付けワークショップを開催する。

■有田焼名窯特集

 江戸期より370年にわたり鍋島藩窯、色鍋島の伝統を今に受け継ぐ今右衛門窯や、1640年に日本で初めて磁器の上絵付けを完成させ、国内はもとより広くヨーロッパの国々に運ばれた柿右衛門様式の磁器は、初代の赤絵創始から数えて約370年の歴史と伝統を受け継ぎながら現代に至る柿右衛門窯をはじめ、深川製磁、香蘭社、源右衛門窯など有田を代表する名窯による代表作品や特別企画品などを展示・販売する。

■400年特別企画

 「Café ARITA カップ&ソーサー400選」も開催。有田焼「400年」にちなみ有田の名窯をはじめとする窯元、有田陶芸協会所属の陶芸作家、伊万里・有田焼伝統工芸士会所属の伝統工芸士による「400種類」を越えるカップ&ソーサーを展示・販売するほか、江戸時代の有田焼が体系的に収集され佐賀県立九州陶磁文化館に寄贈された「柴田夫妻コレクション」の中から4寸(約11cm)ほどの大きさに技術の粋を凝らした「おてしょ皿」13種類の形状を再現し新たなオリジナルとして展示・販売する。ほかにも、11の窯元が共同の型を使用し、各窯の個性を生かして作成した大(22cm)中(17cm)小(12cm)の3サイズのスクエアプレート18種類を展示・販売する。

■概要
イベント名:400年 有田の魅力展
会期:9月30日(水)〜10月5日(月)
場所:日本橋三越本店 本館7階 催物会場

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