【9月10日 MODE PRESS】デザイナーのジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)は、商品のPRにセレブらを起用するファッションブランドの戦略に首をかしげている。

 ゴルチエは、スターらに支払う巨額の契約料は服の販売から得る収益に見合わないと考えており、そのような起用はばかげているという持論を展開している。

 「今日、ブランド各社はスターらに自社の服を着てもらおうと、こぞって契約を結んでいます。しかし広告につぎ込む資金、セレブに支払う契約料――服を売っただけではそれだけのお金を回収することさえできないんですよ!」

 デザイナーとして長く輝かしいキャリアを築いてきたゴルチエだが、ファッションに疲労困憊(こんぱい)することもあると認めている。「きょうファッショナブルなものは、あすにはもう古い情報になっている。疲れますよ」

 またゴルチエは、同業者の多くが老いることを恐れているのに対し、自分は喜んで受け入れているとしている。「正直言って、(年をとるのは)良いことですよ。私は変化が好きなんです。それに優れたお手本を見ています、私の祖父母です。二人は賢明で、人生の喜びにあふれていました。毎日体操をしていましたね、私はスポーツなど一切していませんが」

 「ジムなんて大嫌いです!昔は運良く、程よい筋肉のつき方をしていたのですが、今私の体は変わりつつあります、筋肉が脂肪になってきてしまいました。恐らく何かやった方が良いのでしょうね、ほんの少しは」(c)BangShowbiz/MODE PRESS