【8月19日 AFP】「キング・オブ・ロックンロール」と呼ばれる故エルビス・プレスリー(Elvis Presley)の服やジュエリーがこのたび競売にかけられ、予想を上回る高値で落札された。

 米テネシー(Tennessee)州メンフィス(Memphis)にあるエルビスの邸宅「グレースランド(Graceland)」で毎年恒例となっているオークションで今回競売にかけられたのは、レザーとミンクのテーラーメードコートや映画の衣装、ジュエリーなど160点。最終的な落札総額は95万ドル(約1億1800万円)に達した。

 予想を最も大きく上回ったのは、エルビスが着用したというラケットボールのシャツ。当初は4000~6000ドル(約50万~75万円)と見込まれていたが、実際には3万2000ドル(約400万円)で落札された。

 また、エルビスが音楽仲間のサミー・デービス・ジュニア(Sammy Davis Jr.)に贈ったとされる、エルビスのバンド「テイキング・ケア・オブ・ビジネス(Taking Care of Business)」のイニシャルをとってTCBという文字が刻まれた金とダイヤモンドのネックレスも、予想の2倍の4万ドル(約500万円)で落札された。

 1977年に死去したエルビスの命日前後に毎年開かれている「エルビスウイーク」には、今年も4万人以上のファンがグレースランドに足を運んだ。

 また米国郵政公社(US Postal Service)も、エルビスの命日に合わせてエルビスのモノクロ写真を使った新切手を発売した。

 1993年にエルビス切手が発売された際には、使用する写真を一般公募したこともあり、史上最も話題を集めた切手の一つとなった。最終的に採用されたのはエルビスの若かりし頃の写真で、これは当時大統領候補でファンを公言していたビル・クリントン(Bill Clinton)氏も支持を表明していた1枚だった。(c)AFP