■ハイエンドクローズ

 ディズニーはおもちゃだけにとどまらず、ハイファッションの世界にも切り込もうとしている。トレンディーなスニーカーブランド「ヴァンズ(Vans)」や、「オープニングセレモニー(Opening Ceremony)」などのスペシャルティーショップ、「コム・デ・ギャルソン(Comme des Garcons)」や「マーク ジェイコブス(Marc Jacobs)」といった有名ブランドらとの提携を進めている。

 最初はシンプルな「ミッキーマウス(Mickey Mouse)」のセーターだけだった「マーク ジェイコブス」とのコラボレーションは、15年秋冬コレクションでは2000~5000ドル(約25万~62万円)の価格帯で「白雪姫」にインスパイアされた複数のアイテムへと拡大された。

 また今年は古典の「シンデレラ(Cinderella)」が実写版でリメイクされたのを記念し、靴のトップブランド「ジミー チュウ(Jimmy Choo)」と「スチュアート ワイツマン(Stuart Weitzman)」のデザイナーらと提携し、アイコン的なガラスの靴をプロデュースした。

 予算の限られたより多くの消費者向けには、日本のブランド「Dスタイル(D Style)」が、若い女性をターゲットにミッキーマウスやミニーマウス(Minnie Mouse)、ドナルドダック(Donald Duck)などのディズニーの有名キャラクターをモチーフにした商品を発表。このラインは10月、米国でも販売開始予定で、特設サイトも用意される。

 ディズニーは日本のアパレルメーカー「ユニクロ(Uniqlo)」と4月に締結したパートナーシップの継続を決めた。「ユニクロ」は今後1年半の間に、ミッキーのシルエットがデザインされたユニークなTシャツや、パッチワークのデニムなどを販売することになっている。

 さらに、少年向けのテレビアニメシリーズ「スターウォーズ 反乱者たち(Star Wars: Rebels)」の成功を受け、昨年上位興行成績を収めた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(Guardians Of The Galaxy)』や、『塔の上のラプンツェル(Tangled)』のテレビシリーズ化も進められている。(c)AFP/Veronique DUPONT