【8月18日 AFP】デザイナークローズから双方向のハイテク玩具、子ども向けテレビ番組まで――米娯楽大手ウォルト・ディズニー(Walt Disney)は新商品を相次いで発表している。一部は最重要となるクリスマス商戦も視野に入れている。

 ディズニーは年間売上高を488億ドル(約6兆800億円)と発表しているが、うち関連商品の売り上げがどの程度を占めていたかについては公表していない。ただ幹部の一人は、関連商品がファンとのつながりを維持する上で非常に重要だと認めている。

 同社コンシューマープロダクツ部門のグローバルライセンシング事業でエグゼクティブ・バイス・プレジデントを務めるジョシュ・シルバーマン(Josh Silverman)氏は、カリフォルニア(California)州バーバンク(Burbank)の本社で、「映画の公開が終わった後も、コンシューマープロダクツは『ディズニー』のストーリーを語り続けるのです」と語った。「これらの製品は消費者とのつながりを保つ鍵となります」

 同社がクリスマスシーズンの主力商品と位置付けているものの一つに、「プレイメーション(Playmation)」がある。これはストーリーテリングのアプリと連携したウエアラブルデバイスの新システムで、子どもたちにアクティブな遊びを奨励する。

 10月に発売予定の「プレイメーション」シリーズ第1号は、大ヒットしたスーパーヒーロー映画『アベンジャーズ(Avengers)』の関連商品で、これを手と腕に装着すれば、誰でもアイアンマン(Iron Man)になれるという玩具だ。価格119ドル(約1万4800円)の同商品は、音や振動、ライトの点灯で、ユーザーに「隠れろ」、「撃て」といった指令を出す。

 ディズニーは、玩具メーカー「ハズブロ(Hasbro)」とのコラボレーションで作られたこの新世代玩具が、座ってばかりのビデオゲームの先を行き、活動的な遊び方をインスパイアするものになればと期待している。

 さらに、最新作の公開を12月に控えながら、依然ベールに包まれ期待が高まっている『スターウォーズ(Star Wars)』の過去と現在の人気のキャラクターが登場するプレイメーションも、来年映画公開の数か月後に発売が予定されている。

「ディズニー・チャンネルズ・ワールドワイド(Disney Channels Worldwide)」のエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼ゼネラルマネジャーのショーン・コキア(Sean Cocchia)氏は、「ディズニーといえばプリンセスだけではありません」と強調している。

 もちろん、アニメ映画『アナと雪の女王(Frozen)』の主人公のエルザ(Elsa)とアナ(Anna)といったプリンセスの人気は当分消えそうにない。同作の続編公開に先立ち、2017年に一連の新作玩具が発売される予定になっている。

 昨年、同作の登場人物のコスチュームは世界中で300万着売れた。また同作の興行成績も史上最高レベルに達し、全世界で13億ドル(約1620億円)の収入をもたらした。