デザイナー高田賢三が語る、喫煙と今日のファッション業界
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【8月4日 Relaxnews】高級ファッションと香水ブランド「ケンゾー(Kenzo)」を創設したデザイナーの高田賢三(Kenzo Takada、76)氏は、活力に満ちた顔つきで、かつて愛煙家だったようには見えない。しかし実際は、何十年もニコチン中毒だったと認めている。
自ら禁煙に苦しんだ経験から、高田氏は全く予定していなかった新事業に着手。フランスの液体ニコチンメーカーであるリキデオ(Liquideo)とのコラボレーションで、電子たばこで使用する液体ニコチンシリーズを発表した。
過去に香水事業で培った技術を生かして、ベリー、ミント、ピーナツバター、トーストの4フレーバーをデザイン。今月世界各地で発売される予定となっている。このうち高田氏の一番のお気に入りは、トーストフレーバーなのだとか。「私みたいな人を助けられるかもしれないと思うんです」「このプロジェクトはの立ち上げは、私が個人的に決めました」と明かしている。
1970年代に一躍有名になった「ケンゾー」の大胆で鮮やかなキャットウォークコレクションから考えれば、確かに大きな変化といえる。しかし高田氏は過去に、変化を恐れたことは一度もない。1993年に「ケンゾー」をモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(Moet Hennessy Louis Vuitton、LVMH)に売却して以来、高田氏は世界中を旅して自身のインテリアブランドをローンチ。電子たばこは最新の進化形の一つにすぎない。とはいえ、ファッションの直接性を懐かしく思うことはないのだろうか?