【5月1日 MODE PRESS】世界の名だたるセレブリティたちから、根強く愛されている話題の高級おもちゃブランド「パピニ(PAPINEE)」。世界中にいる37人のアンバサダーたちは、著名人らが名を連ねる。高級百貨店をはじめ、ラグジュアリーブランドとのコラボレーションなど、いま世界を股にかけ活躍の幅を広げている。ブランドのCEOでクリエイティブ・ディレクターのDev Suj氏に話を聞いた。

■ブランド名の由来は幼い頃の愛称

「パピニ」は私の母が始めたブランドで、イタリア語の「Bei Bambini(ベイ バンビーニ、美しい子ども)」に由来しています。私の子どもの頃のニックネームだったのですが、早くに母を亡くしていたので私自身はそう呼ばれていたことを忘れていました。

 会社を立ち上げるときに、そのことを思い出し、パーフェクトな名前だと気づいたのです。私だけでなく、誰もが「パピニ」なのです。どんな人も愛され、新たな発見をし、美しく、長く手元に置いておけるものを欲しがっています。私たちはそうした世界観を、素晴らしい職人技でみなさんの手元にお届けします。


■会社の成り立ち・これまでの活動

 私たちはバッサーノ(Bassano)という場所でブランドを立ち上げ、その後イスタンブールでクリエイティブな活動に多く取り組み、本社を香港に移しました。香港は非常に勢いがあり、急成長していますし、私たちの工場もあるので、イタリアや東京などから輸入した素材を組み立てることもできます。また、私は香港で生まれ、英国で生活し、アメリカで勉強し、6か国語を喋るので、私たちは非常にグローバルな企業です。パートナーや支援者もとても多くいます。

 「パピニ」はおもちゃの企業であり、社会事業であり、クリエイティブなムーブメントです。私たちはこれまで16か国以上の計34人のクリエイターやアーティスト、写真家とコラボレーションしてきました。amFARや「ルイ・ヴィトン」ともプロジェクトをやりましたし、11月に行われた香港で行われた「ルイ・ヴィトン」のイベントでは、夢が詰まったルイ・ヴィトンのトランクが世界中を旅する様子をアニメーションで表現しました。

 私たちは幸福感やアイディアを重視しています。また、世界中でチャリティープロジェクトや、アートバーゼルなどにも参加しています。これからももっと楽しくておもしろいことに積極的に取り組んでいく予定です。

■ブランドのアンバサダーについて

 「パピニ」には、サウジアラビアのリーマ王女をはじめ、世界中に37人のアンバサダーがいます。アジアでも様々なブランドの方々に協力していただき、未来の天才たちのためにわくわくするような楽しい製品を作りつつ、世界に刺激と変化を与える活動をしています。

 私たちは、アンバサダーを知名度ではなく、その人の人間性で決めています。重要なのは、その人が変化をもたらす人物か、私たちの世界観にマッチしているかということです。

■パピニの信念

 私たちの信念は、長く使えて、デザイン性の高い素晴らしいハンドメイドの製品を作ること、そして、老若男女問わず世界中の人々にクリエイティブな刺激やインスピレーションを与えることです。そのために、最高の素材やテキスタイルを世界中から輸入しています。すべての製品がアジアにある私たちの工場で作られています。

 私たちにとって「ラグジュアリー」とは品質と職人技のことです。私たちはこの2点を非常に重要視しています。

■製品へのこだわり

 バッグなどは、今回から始めました。すべて限定品です。私たちにとって最もブランドを象徴するアイテムは、おもちゃです。私たちは世界で最も美しくラグジュアリーなおもちゃを作っています。品質やパッケージ、デザイン、生地などにこだわり、最高の腕を持つスペシャリストたちを雇い、他の企業が作っていないおもちゃを作っています。

■日本での展開について

 日本は大好きです。職人技、文化、コンテンポラリーアートなどどれも素晴らしく、見るものすべてに心が踊らされます。ここでビジネスを始めることにとても興味があります。

 日本人ではピチカート5や坂本龍一を知っています。また山本耀司や川久保玲の大ファンでしたし、「サカイ」も大好きです。素晴らしいブランドだと思います。また村上春樹の小説や日本の漫画も大好きです。

 日本には素晴らしい方々がたくさんいます。そうしたクリエイティビティに長けた方々とぜひともつながりを持ちたいですね。日本はこうした方々を多く輩出しており、世界に貢献しています。原宿でも新宿でも街を歩けばその素晴らしさを感じられます。日本は非常に優れた国で、その素晴らしさは「パピニ」と似ている部分があると思います。

 マジックボックス(箱根のからくりパズルのこと)の小さなコレクションを展開したいと考えています。日本や他の国々、例えばアフリカンアートやケニアのアーティストなどとのコラボレーションを実現させてみたいですね。私たちの活動の核はこうした多様なコラボレーションなのです。

■「パピニ」の真髄

 世界は変化しています。今日、私たちはグローバルな世界をグローバルに行き来しています。それぞれの地域のアートや技術を組み合わせること、それが「パピニ」の真髄です。私たちはクリエイティビティや知識、楽しさを刺激する最高の製品を持つ、創造性あふれるムーブメントなのです。

■関連情報:PAPINEE公式サイト
http://papinee.com/

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