【3月16日 AFP】東京ファッションウィークが16日開幕した。オープニングを飾ったのは、花びらが散りばめられたランウェイで、おとぎ話からインスパイアされたコレクションを発表したタイのブランドだ。

■トップバッターはタイ発「スレトシス」

 クリエイティブ・ディレクターのピム・スクハフタ(Pim Sukhahuta)は、妹たちのために服作りを始め、その妹たちと2002年にブランドをスタートした。“sisters(シスターズ=姉妹)”を逆に読んで「スレトシス(Sretsis)」と名付けられたタイ発の同ブランドがトップバッターに選ばれたのは、アジアのファッションシーンをリードする東京の存在を強調するためだ。

 今回「スレトシス」は、風変りなシフォンドレスや、キツネのフードが付いたショール、手編みのフルーツ型のイヤリングなどを発表。ピムはショー後、「流行を追いかけるのではなく、宝物にしたくなるタイムレスな作品を作りたかったのです」と語った。

「これは私の想像上の迷宮です。花やいちご、ぶどうなどのフルーツ、そして奇妙なモンスターがたくさん出てきます。私は、若々しくてキュートで遊び心がありながらも、洗練されたものが好きなのです」と語ったピムは、今回のショーのテーマを「大人のためのおとぎ話」だと話した。

 コレクションには、「空想の迷宮」を大胆にプリントした柄が多く登場した。柄はシルクシフォンや、シュタイフ(Steiff)社のテディベアにも使用されている、一見ファーにも見えるドイツ製のウール混の生地にプリントされていた。