■確かな技術と素晴らしい品質

 総評としては?「日本の製品には、確かな技術と素晴らしい品質がありますね。長いテキスタイル製造の伝統のおかげでしょうか。」「しかし、グローバルに展開するには、いくつか改善すべき点も見受けられます」特に、現在ほとんどのブランドのサイズ展開がXS、S、Mである点を、指摘している。「サイズのレンジを広げるべきです」

 また、他のデザイナー「ラマルク(Lamarck)」で彼女の目を引いたのは、刺繍の数々だった。すべて日本で施されているという。しかし、その品質に伴って価格も高くなる。税金、輸送費などを合わせると、小売価格は何百ユーロにもなってしまう。

■世界一高いデニム

 アメリカ・ニューヨーク州のブルックリンで幾つもセレクトショップを営むジェニファー・マンキンス(Jennifer Mankins)さんにとっても、日本製品の価格はネックになっていた。

 「真剣な話、日本製のデニムが世界一高い、というのは本当です。アメリカで、 150ドルのデニムのすぐ隣に350ドルする日本製が陳列されることになります。となると、なぜそれが350ドルもするのか、と尋ねてくる人も少なくありません」彼女はそう語る。

 それでも、自身が店を構えるファッションの中心地では、人々は「細部にこだわりをもち、商品の製造過程に気を配っている」とジェニファーさんは強調した。年に数百ものコレクションを見ている彼女だが、やはり「できるだけ世界に足を伸ばすこと」だという。特に、ブラジル、アルゼンチンやスカンディナビアに旅をする。