■MADE IN JAPANこそがブランド

 日本政府は、質の高さに定評があるものの、年々衰退している繊維業界への積極的な支援に乗り出している。

 フランスの百貨店「ギャラリー・ラファイエット(Galeries Lafayette)」のバイヤーであるジェラルディン・フローラン(Geraldine Florin)さんにとって、「メイド・イン・ジャパン」は高品質の証だが、値が張るのも事実だ。「日本のファッションはハイエンド向け。だから私たちはその価格に見合うだけの、クリエイティブで他とは違った製品を求めているのです」

ファッションジャーナリストの平山景子(Keiko Hirayama)さんは、日本人デザイナーの将来を左右するのは、オリジナリティーとビジョン、そしてデフレを乗り越える経験だと語る。周辺国の台頭や市場の縮小といった課題に直面しているものの、彼女は楽観的な見方を示す。「私たちのファッションはアジアの中で最も長い伝統があります。それに日本人には耐え抜くだけの情熱もありますから」(c)AFP/Anne-Laure MONDESERT