【7月24日 MODE PRESS】「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」を傘下に置く、LVMHグループが、マーク・ジェイコブス・インターナショナル(Marc Jacobs International)社のCEO兼会長を2006年から務めてきたベルトラン・スタラブーディヨン(Bertrand Stalla-Bourdillon)氏の後任に、セバスチャン・スール(Sebastian Suhl)氏を任命したと発表した。

 スール氏は、「ジバンシィ(Givenchy)」のCEOとして成功した手腕が買われて起用された。米国生まれのズール氏は、「ジバンシィ」の指揮を任されてわずか2年で大幅な販路拡大を実現。今年新たに25の店舗をオープン予定だ。

 また創業者でデザイナーのマーク・ジェイコブスは、2013年に「ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)」のヘッドデザイナーを辞任し、自身のブランドに専念すると発表していた。これはマーク・ジェイコブス・インターナショナル社の新規株式公開(IPO)を視野に入れた決断ではないかと見られている。スール氏の任命についてもも、「ジバンシィ」でのキャリア以前に別の企業を株式公開に導いた経験が決め手になったという憶測もある。

 「ジバンシィ」の新CEOには「ヴィトン」の元ノースアジア担当プレジデント兼CEOのフィリップ・フォルトゥナト(Philippe Fortunato)氏が任命されている。またマークの30年来のビジネスパートナーで、マーク・ジェイコブス・インターナショナルのロバート・ダフィ(Robert Duffy)会長は現職にとどまる見込みだ。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS