【6月3日 MODE PRESS WATCH】『ダージリン急行』や『ムーンライズ・キングダム』などの代表作で知られるウェス・アンダーソン(Wes Anderson)監督の最新作『グランド・ブダペスト・ホテル』が6日、TOHOシネマズ シャンテ、新宿シネマカリテ他にて全国公開される。

■ベルリン国際映画祭で銀熊賞審査員グランプリを受賞

 本作は、ヨーロッパ随一のホテルを仕切る伝説のコンシェルジュ、グスタフ・Hと、信頼を寄せるベルボーイのゼロ・ムスタファが繰り広げる冒険ミステリー。2月に開催された第64回ベルリン国際映画祭ではコンペティション部門に出品され、銀熊賞の審査員グランプリを受賞。映画祭の公式オープニング上映には、監督を筆頭にレイフ・ファインズ(Ralph Fiennes)やビル・マーレイ(Bill Murray)、レア・セドゥ(Lea Seydoux)ら豪華キャストが集結し、世界中から大きな注目を浴びた。

■気になるストーリーは?

 格調高いグランド・ブダペスト・ホテルには、究極のおもてなしを信条とするグスタフを目当てに多くの客が訪れていた。しかし長年のお得意様である伯爵夫人が殺され、遺言で貴重な絵画を贈られたグスタフは容疑者として追われる身に。自らの潔白とホテルの威信を守るため、グスタフは大戦前夜のヨーロッパ大陸を飛び回りながら謎解きに挑む。二人に迫る警察と真犯人の魔の手、そして開戦。果たして真相は──?

■「フェンディ(FENDI)」が衣装をデザイン

 また今回、ラグジュアリ―ブランドの「フェンディ」が映画衣装デザイナーのミレーナ・カノネロとコラボレーション。エドワード・ノートン(Edward Norton)や、ティルダ・スウィントン(Tilda Swinton)ら登場俳優の衣装デザインを手がけた。すべて「フェンディ」の由緒あるファー工房で制作された、20世紀末の映画の雰囲気を再現した華やかな衣装にも注目したい。

 スリリングな展開ながら独特なユーモアと至福感に包まれる、アンダーソン監督の世界観がさらにグレードアップした本作は必見。2014年6月6日TOHOシネマズ シャンテ、新宿シネマカリテ他にて全国ロードショー。 (c)MODE PRESS