【5月5日 AFP】ブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)で4日、1997年の開始以来18回目となる世界最大の「ゲイ・プライドパレード」が開催され、大勢の人々が集まった。パレードでは、ホモフォビア(同性愛嫌悪)的な言動を犯罪とみなすことを求める呼びかけも行われた。

 ブラジルのNGO団体「Grupo Gay de Bahia」は2月、2013年にホモフォビアが根底にある犯罪に巻き込まれて死亡した同性愛者や異性装者、トランスセクシュアルの数は、300人を超えたと発表した。2012年に比べて7.7%減少したものの、ホモフォビアに関連した殺人事件の件数では、依然として世界第1位となっており、同団体は対応策をとるよう政府に呼びかけた。同団体の推計では、全世界での同様の犯罪の約40%が、ブラジルで発生しているという。

 ホモフォビア的な言動を犯罪として認めるよう求める法案は、カトリックや信仰心の厚い保守派の連邦議会議員らからの反対を受けているが、ブラジル連邦最高裁判所は2011年に同性婚を認めている

 事前の推計によると、同日のパレードには約350万人の参加が見込まれていた。(c)AFP