【4月8日 MODE PRESS】1872年創業以来、日本の女性に美と健康を提案してきた化粧品大手「資生堂」は、創立記念日の4月8日、新製品の発表会を都内で開いた。

 4月1日に就任したばかりの魚谷雅彦新社長(Masahiko Uotani)自らステージに立ち、プレゼンテーションを行ったのは、グローバルブランド「SHISEIDO」から発売する美容液「アルティミューン(ULTIMUNE)」。肌本来が持つ免疫力に着目した同製品は、『美しい人には免疫がある』というコンセプトのもと、ダメージに負けない強く美しい肌を目指すべく、美の底力を上げていく。国内では7月30日から伊勢丹新宿店、阪急うめだ本店で販売を開始、続いて9月1日から世界89の国と地域でも順次発売していく。

 魚谷社長はプレゼンテーションのなかで、現在同社が置かれている現状と経営課題をふまえ、あらたな経営体制の構築など今後の計画を語った。

「海外の売り上げが全体の5割を占めており、海外事業の成功なくして会社の成功はありません。それには、資生堂が140年以上の歴史のなかで培った人材、そして研究と開発を軸にした、マーケティング能力とイノベーション能力が欠かせません。国内外のスタッフとも今まで以上に密なコミュニケーションを取り、第一線に立っている社員たちの声に耳を傾け、マーケティングに強い会社を目指します。3カ年計画を立て、実行していくわけですが、2020年オリンピックの年に我々はどのような会社になっていたいのか、そのためには、これまでの資生堂とは違った意識を、社員たちは求められるでしょう。これからは戦略を持って『戦う集団』に資生堂はなっていくべきなのです。また「SHISEIDO」をはじめ、グローバルに戦略を持ったブランドの優先順位を明確にし、資生堂をより強固なブランドへ確立していきます」(魚谷雅彦社長)(c)MODE PRESS