【8月20日 AFP】「ザラ(ZARA)」などを保有するインディテックス(Inditex)の共同創業者ロザリア・メラ(Rosalia Mera)氏が16日、スペインのバレアレス諸島メノルカ島(Balearic Island of Menorca)で休暇中に脳卒中で死去した。69歳だった。

 ロザリア氏は今年、米経済誌フォーブス(Forbes)の長者番付で195位にランクイン。61億ドル(約5900億円)の財産を有し、スペインで最も裕福な女性だった。また、自力で富を築いた女性として知られていた。

 ロザリア氏は11歳で学校を退学し、13歳で裁縫師として働き始めた。その後、当時夫だったアマンシオ・オルテガ(Amancio Ortega)氏と共にインディテックスを立ち上げた。

 インディテックスは公式発表で「社の設立と発展に大いに貢献したロザリオ氏に深い追悼の意を表するとともに、彼女の近しい人々や友人にお悔やみ申し上げます」とコメントした。

 インディテックスは現在「ザラ」を始め、「マッシモ・デュッティ(Massimo Dutti)」、「ザ・プル・アンド・ベア(The Pull and Bear)」など数々のブランドを国際的に成功させている。スペインの日刊紙ABCによると、ロザリア氏は2004年にインディテックスの役員を退職したが、その後も5.05%の同グループ株を保有していたという。(c)AFP