【5月17日 AFP】仏シャンパーニュ地方トロワ(Troyes)で1893年に創業したブランド「プチバトー(Petit Bateau)」が今年で120周年を迎える。これを記念して、社員にオマージュを捧げる写真展「メイド・イン・トロワ(Made in Troyes)」が開催されている。

■全社員の4分の1が創業の地、トロワの工場に

 「プチバトー」は1893年、ピエール・バルトン(Pierre Valton)がトロワで創業。1918年には、当時のショートパンツのような下着に打って変わる短いショーツを開発し、1920年にブランド「プチバトー」を登録。その後、1988年にイヴロシェ(Yves Rocher)グループに買収された。現在は全世界で約4000名の社員を擁し、そのうち1000名以上がトロワ工場に勤めている。

■クリエイティビィティを支える職人たち

 写真展「メイド・イン・トロワ」では、写真家のステファン・ラマエル(Stephane Remael)が「プチバトー」の社員らを撮影した作品42点を公開。染色担当者が泡風呂を楽しんでる様子や、品質検査担当がモデルのようにポーズを決めた写真についてステファンは「視覚的に驚きのある作品を作り、“機械の前で仕事をするワーカー”という典型的なイメージを脱したかった」と語る。

 また「プチバトー」のパトリック・ペルガマン(Patrick Pergament)マーケティング・ディレクターは「写真展は我々のチームへのオマージュであり、どの機械の裏側にも、フランスのクリエイティビティとノウハウを支え続けている人がいるということをユーモラスに表現しています。これらの写真を通して、繊維工業の複雑さを知ってもらえると思います」と語った。写真展は7月7日まで開催されている。(c)AFP