【3月7日 senken h】仕事も遊びも全力投球するために必要なのが、家での充電時間。毎日を忙しく駆け回るファッション業界人はどんなホームタイムを過ごしているのだろうか。お気に入りの過ごし方やオススメアイテムを教えてもらった。

■アッシュ・ペー・フランス「場と間」ディレクター 馬場雅人さん/買ったモノからインスピレーションを
 「コレクションしたモノをどのように使うか、次はどのような作品を作るかなどのインスピレーションを感じたりと、すべて売り手の顔が見える思い出のものなので、買ったものを再確認するのが家での時間です。とにかく『食』が好きなので、ただただシンプルに切ったり皮をむいたりした食材を、各地で買いあさったお気に入りの器に盛り付け、食べて食べて、お酒を飲む。そして昼寝してまた食べる!
 こだわりはアーティストや職人などクリエイターによる1点モノを置くことで、型にはまらない空間を作ること。訪問した知人から『何これ?』と質問されるような――自己満足です」

■ユナイテッドアローズ プレス 水口絢詠さん/メリハリを持ってリラックス
 「反省や勉強をしながらこれからの自分をイメージトレーニングしたりと、緊張感とリラックスのメリハリを持って、心身ともに自分自身を整えています。日光の当たる場所でお気に入りのルームウエアを着て、大好きな『マリアージュ フレール』の紅茶をその日の気分で頂くのがお気に入りです。
 リビングはホワイトをベースに所々ダークブラウンを。キッチンはシルバーで統一するなど、家に置くものにはカラー配分にこだわりがあります。ランジェリーやTシャツのも収納できるブックトートと天板を外して持ち運べるおしゃれで機能的なテーブルがお薦めです」

■アバハウスインターナショナル プレス 福元千洋さん/自分らしさを取り戻しリセット
 「家で過ごす時間は、仕事と同じくらい人生において大切な時間。仕事とは違う側面の自分らしさを取り戻しリセットするものです。お気に入りの過ごし方は、花を活けること。料理をすること。料理に不可欠なスパイスや一緒にいただくハーブティーなどは、好みに合わせて調合できるよう量り売りで揃えています。インテリアは飽きのこないシンプルで温かみの感じる北欧などのものが好きですね。
 和食も洋食も手軽においしくできる長谷園さんの味噌汁鍋や、どんな料理にも合って使いやすく、色を何種か混ぜると食卓も一生楽しく演出で決まる『スコーネ』の食器がとっても優秀」

■シップス プレス 野海道理恵さん/好きなことだけをゆっくりと
 「自分の好きなことに没頭するための時間。漫画が大好きなので、多い時には1日10冊以上集中して読みます。もちろん洋服や靴のメンテナンスも欠かせません。
 インテリアでのお気に入りは、フランスのファブリックブランド『レ・トゥーリスト』のアイテム。また、環境に優しくてデザインが可愛い手作りアロマティックソープや、『D[di:]』がデザインを手掛けるプロダクトブランドのルームフレグランスなど、毎日を心地良く過ごせる癒し系アイテムも揃えています。お気に入りのアイマスクを手に入れて、ぜひゆっくり眠って頂けたらと思います」

■アーバンリサーチ プレス 中山 敬介さん/ゆったりリラックス&リセット
 「深く考えることはせず、ゆったりまったり過ごします。最近コーヒーメーカーを新調したので、コーヒーをゆっくり飲む時間がお気に入りタイムですね。食材は国産やオーガニックのものを、洗剤類は環境に配慮された成分のものを意識して使っています。
 紹介したいのは老舗果物店『千総』の名前を聞くだけでおいしそうなジャム。本業だけに果物のセレクトには並々ならない思い入れを感じますし、そのお眼鏡に適う果物をシンプルに砂糖だけで煮込んだ手作りジャムですからおいしくない訳がありません。優しい甘みが口の中へ溶けていくコンフィチュールも絶品」

■アダム エ ロペ プレスチーフ 大澤祥子さん/パワーを快復して新しい自分に
 「料理をしながらお酒を飲んだり、PCを見たり、本を読んだり。キッチンに置いているスツールに座って過ごすのがお気に入りの時間。仕事や遊びでパワーを使った自分をリセットします。すっきりと見せたいので見せるインテリアはごく少量。シンプルで上質なものを選んでいます。
 プレゼントでもらったのをきっかけにはまった『ヒース・セラミックス』のアイテムは、食器類、花瓶、イニシャル入りのタイルなどディスプレーとしてもすてき。また、見た目も好きな『ジョンマスターオーガニック』のシャンプー&コンディショナーは、使ううちに髪が健康的に。泡立ちも良くリピート必須です」

■ビームス プレス 濱中鮎子さん/大好きなお料理とグリーンでヘルシーな生活を
 「お料理が好きなので平日もなるべく作るようにしています。お蕎麦(そば)ときゅうり、卵、椎茸をすし酢で味付けした、母直伝のお蕎麦巻きなど和食が中心。忙しいとどうしても食生活が乱れがちなので、できるだけヘルシーに過ごせるよう心がけています。最近頂いたグリーンも、これから手をかけていきたいものになりました。
 家に置くのは、シンプルな部屋のアクセントになるものを。存在感の出せる色・柄で、かつどんなインテリアにも合って浮かない『ジェシカ オグデン』のキルトは、ソファ、ベッド両方に。重宝しています。そして、愛用している沖縄の器にもぴったりな『ヨハンナ グリクセン』のトレーもお気に入り。モダンながら自然を感じる優しいデザインが魅力です」。

◆伝統工芸から北欧の品まで多彩/フェニカ(インターナショナルギャラリー ビームス 2F)
 日本の伝統工芸や北欧の家具など、各地から集められた新旧デザインの名品を融合し、新しいスタイルとして提案しているのが「フェニカ」。食器やインテリアにウエアまで、暮らしを豊かするライフスタイルアイテムが豊富なバリエーションで揃えられている。
 「デザインとクラフトの橋渡し」をテーマにするフェニカの品々に出合えるのは、世界中のハイクリエーションを集めた「インターナショナルギャラリー ビームス」の2階。価値観に合うアイテムが見つかること請け合いだ。

【information】
インターナショナルギャラリー ビームス
東京都渋谷区神宮前3の25の15 B1~2F
TEL 03・3470・3948
営業時間 11:00~20:00

■アクメ×ジャーナルスタンダードファニチャー目黒店店長 下川原次男さん/ローテクで良質な1940年代がキーワード
 「僕のインテリアへのこだわりは、まず色を統一することです。自宅はブラック、ベージュ、カーキの3色にしています。時代は1940年代以前、手間暇かけて作られたものが好きで、国籍はやはりアメリカが中心でしょうか。例えばコーナーテーブルとして、1918年のカタログにも掲載されていたアメリカ製のタイプライターテーブルを使っています。
 アパレルから、興味があったインテリア部門へ移動して約1年。忙しい日々ですが、ボーっとしたり、子供とのコミュニケーションを取るのが至福の時間です。
 家の空間作りの基本は好きなモノをまず見つけて、それからお部屋作りをしていくことのがお薦めです。好きなモノを集めていく内に、テイストが統一されていくと思います」。

◆ビンテージ感香る魅力の品揃え/アクメ×ジャーナルスタンダードファニチャー 目黒店
 アメリカのユーズド家具とオリジナル家具を提供する「ACME FURNITURE」と、ジャンルにとらわれないオリジナル家具、ヨーロッパを中心としたな国からセレクトしたユーズド家具をファッション感覚で発信する「journal standard furniture」。2ブランドから構成。(c)senken h / text:加藤陽美&宇佐美浩子

【information】
東京都目黒区目黒3の9の7 BC RESIDENTS B1・1F
TEL 03・5720・1071
営業時間 11:00~20:00

【関連サイト】
「ビームス」 公式サイト<外部サイト>
「ジャーナルスタンダードファニチャー」 公式サイト<外部サイト>