【12月4日 senken h】今年で87回目を迎える国内最大規模のレザーのトレードショー、東京レザーフェア(TLF)が今年はパワーアップ。TLF内で開催されるレザーファッションの祭典「TLFレザーファッションショー」と『senken h』(センケン アッシュ)がコラボレーション。TLFにアッシュが選定したハイレベルなレザーアイテムを作るドメスティックの3ブランドが登場し、12月6、7日の会期中だけの特別ファッションショーを披露。さらに、TLF参加メーカーの日本製レザーを使ってこの会場だけで発表する特別コラボレーションモデルも発表。TLFとアッシュによるスペシャルレザーファッションショーをぜひご覧あれ!

 東京レザーフェアは、今年87回目を迎える日本最大級のレザーファッション見本市。毎年12月、国産タンナーやレザーアイテムのメーカーたちが一堂に会し、最新のトレンドやプロダクトを発信。いわばここから日本のレザーファッションが生まれる「拠点」だ。

 毎回レザーファッションのトレンドをぎゅっと詰め込んだイベントやショーでも話題を集めるTLFが今年、アッシュとコラボ。ステージに登場するのは、アッシュがセレクトした今、クールなレザーアイテムを作る人気ブランド、レザーで世界的に評価を集めるクリエーターブランドたち。「シシ(Sissi)」、「ダヴルジェイケイ(wjk)」、「バナーバレット(Banner Barrett)」の3ブランドは、決して安くはないレザー素材のアイテムを作り続け、国内外で評価を集めている。そんな3ブランドのデザインとレザーへの思いを改めてナビゲート。TLFとレザーファッションショー、そして日本のレザーのクオリティーをもっと楽しんでもらうために、12月のレザーフェアとアッシュコラボのファッションショーの世界を一足早くご紹介!

■recommend1/シシ「世界を驚かせ続けるカーフのようなステア、ウオッシャブルのレザーフェア」

 「シシ」は世界でも唯一無二のオリジナルレザーで欧米から高い評価を得ているメンズ・レディスブランド。まるでカーフ(生後6カ月以内の牛革)のように繊細なステア(生後2年以上の成牛革)を用い、さらに独自の加工で家庭用洗濯機でも洗えるウオッシャブルレザーで世界を驚かせてきた。

 デザイナーの小池卓史は「レザーのタフで機能的な素材がずっと好きだった。だからオールシーズン、ユニセックスで楽しめるウエアにしたかった」と話す。タフさとソフトな着心地を両立するためにあえて、ステアをすいて滑らかななめしを12年前のブランドスタートから試行錯誤して開発してきた。「Tシャツのように着てほしい」と特殊ななめしと加工により、まるで魔法のように洗濯機で洗っても表情は変わらない。そんな繊細さとイージーケアをレザーに持ち込んだので、メンズだけでなく同じデザインのレディスがより多く売れているのもすごいところ。

 日本と欧米の著名ショップそれぞれ約20店で販売。今回のファッションショーでは、秋冬商品に加えてレザーフェア参加のタンナーの革をあえて型押しではなく、プリントをしたバッグ、シューズも見せる。

■recommend2/ダヴルジェイケイ「レザーはブランドの象徴、着る人とともに完成する服」

 メンズデザイナーブランド「wjk」はもっともレザーが似合うブランドのひとつ。ブランドスタート10年目を迎える今年まで、「レザーウエアを作らなかったシーズンが一度もない」。wjkが作るのは、憧れと色気と機能性を併せ持つメンズウエア。だから「レザーは絶対に欠かせない素材」とデザイナーの玉野貴之は言う。

 「天然の素材なので全く同じものが一つとしてない。着込むことで、それぞれの人に合わせた形と風合いになっていく。買った時に終わりではなくて、その後により良くなる、着る人の人生と一緒に完成していくのがレザーの魅力。極端に言うと男だったらレザー着てなんぼくらいの気持ち」。熟練の職人と話しこみながらwjkらしい風合いを出すために日本のタンナーと毎シーズン、色やタッチにこだわって素材を作りあげていくレザーウエアは、いつも発売日の前に予約が入るブランドの看板。「もしレザーが売れない時代が来てもやめない、それくらいwjkの象徴。もっともっとレザーアイテムを増やしていく」と玉野さん。今回のショーではwjkでも初公開となる、TLF参加タンナーの素材を使ったコラボのシューズ、バッグを見せる。

■recommend3/バナーバレット「甘くてクールな人気ブランド、大人女子の可愛いレザールック」

 「バナーバレット」は少し甘くてガーリーなデザインの中に大人のクールさとハイクオリティーをミックスした人気ブランド。スタートから10年を迎えても変わらないファッションビルのショップなどでの人気ぶりと米国フレッドシーガルに直営店も持つ海外からの評価がそれを物語る。レザーウエアはスタートの頃から「常に大事にしてきたマストアイテム」だ。

 「大人女子のガーリーなスタイルに中に、ちょっとクールなエッセンスを加えるのがバナーバレットらしさ。とくにワンピースにレザーブルゾンを合わせるのが得意のスタイル、毎回欠かさずに作っている」とプロデューサーの二ノ宮和佳子さん。ハードなレザーを可愛らしいカジュアルスタイルにまとめるコンパクトなフォルムのブルゾンが、いつもアイコニックなアイテムだ。クオリティーにこだわり続けているのも魅力の根っこ。全商品を自社のパタンナーとデザイナーが手掛ける。レザーも「フォルムと素材のタッチ、それからカラーリングでバナーらしいブルゾンを作ることにいつもこだわっている」とデザイナーの美馬尚子さん。今秋冬は黒に見えて実はきれいなネービーのレザーブルゾンがポイント。来春夏はカラフルなレザーウエアをデザイン中。TLFのステージでもそんなガーリーでクールなレザールックに期待。

【インフォメーション】
2013-14秋冬コレクション 第87回東京レザーフェア
日時:12月6日(木)9:00~17:00、12月7日(金)9:00~16:30
場所:都立産業貿易センター台東館4~7F(東京都台東区花川戸2の6の5)
電話:03・3844・6154(会期中のみ)
テーマ:FU-GA 風が集める色、タッチ
出展:56社、8団体、主催:共同組合資材連、共催:東京都、後援:経済産業省・台東区・(社)皮革産業連合会、協賛:リネアぺッレ

◆TLFレザーファッションショー
12月6日(木)13:00~/15:30~、12月7日(金)11:00~/ 13:00~(各40分)
『senken h』(センケン アッシュ)がリコメンドする魅力的なレザーデザインを続ける日本ブランド「シシ」「ダヴルジェイケイ」「バナー バレット」によるファッションショー。

◆マテリアルショー“レザー×アートステージ”
革素材を使いアートを表現したレザーの新しい可能性を日本国内、世界に向けて発信する新感覚のショー。

◆トークショー
Soah × senken h 編集長「We Love Leather」
アーティストで、美しさを生み出す美活家としても各メディアで注目を集めるSoahさんは自他ともに認めるレザー好き。そんな女性の目線でレザーへのこだわり、思いを。また今回の3ブランドをセレクトした『アッシュ』の編集長がレザートレンドを語ります。

*当日の座席には限りがございます。先着順でのご案内とさせていただきます(チケットをお持ちの方が優先入場です。問合せは TEL 03・3873・6564まで(その他詳細、チケット申込について)(c)senken h

【関連情報】
TLF 公式サイト