【10月16日 senken h】全国のセレクトショップバイヤーからの投票を元に、シーズンに日本でもっとも活躍したファッションブランドを選定する「senken h セレクトショップアワード」。今年前半(春夏)にもっとも輝いたブランドをリサーチ。全国のセレクトショップバイヤー約100人に、今のファッショントレンドをリードするデザイナーブランド、店頭でブレークしている人気ブランドをアンケート。選考の基準はプロのリアルな評価だけの「ガチンコ」勝負。今、もっとも人気で一番旬なファッションブランドは―― vol.1はレディスを紹介

□デザイナー部門

■カジュアル・リアルクローズ

1位 カルヴェン(CARVEN
2位 アクネ(ACNE)  

 リアルクローズのデザイナー部門は、圧倒的な得票で「カルヴェン」がトップ。とにかくバイヤーからの支持は今、質量ともに圧倒的。エレガントなモードの香りと可愛いらしさをリアルな価格に落とし込む時代のニーズを象徴するブランドだ。続いて2位は、同じく高いデザイン性とリアルな価格が魅力のスウェーデン発「アクネ」。昨年からバイヤーの評価を高め、今年一気に店頭でブレーク。

■ラグジュアリー・ハイファッション
1位 ステラ マッカートニー(Stella McCartney
2位 サカイ(sacai

 ラグジュアリー・ハイファッションのデザイナーブランド部門トップは「ステラ・マッカートニー」。当アワードの定番ブランドが今年も引き続きブレークした。業界でもファンが多く、普通に着られる大人のモード服は、熱狂的なファンを持つ。2位も常連の「サカイ」。大人の上質感とクリーンな可愛さ、リラックス感を持ち人気は健在。

□アイテム部門

■アウター
1位 マッキントッシュ(MACKINTOSH

 店頭でもっとも人気だったブランドをアイテムカテゴリー別に選ぶアイテム部門。アウターは英国「マッキントッシュ」が選ばれた。ブリティッシュトラッドのトレンドの中で、ラグジュアリーでクラシックなアウターとしてニーズが集まった。長く、さまざまなシーンで着られてぜいたくな気分も味わえる、そんな存在感が他にない魅力として推された。

■トップス
1位 エキプモン(EQUIPMENT

 トラッド・マニッシュルックのトレンドの中で、仏のシャツ・ブラウスブランド「エキプモン」が大ブレーク。各賞の中でもとくにセレクトショップバイヤーから圧倒的な評価を得た。仏版『VOGUE』の元編集長カトリーヌ・ロワトフェルドの夫クリスチャン・レストワンにより75年にスタート。厳選した素材とメンズの製法を取り入れたマニッシュな仕立てが特長の、今年もっとも注目すべきブランドのひとつ。

■ボトム
1位 マザー(MOTHER

 米国のデニム・パンツブランド「マザー」も今年ブレーク。マニッシュなトラッドスタイルのトレンドを支えたボトムブランドだ。世界のモデルやセレブが着用してじわじわと注目を集めていたこのブランドが今年、一気にセールスでも花開いた。ブランドの定番の柔らかな履き心地のデニムパンツからクロップトパンツまで、パンツルックのトレンドを語るのに欠かせない存在。

■シューズ
1位 ジミー・チュウ(JIMMY CHOO
2位 トリー バーチ(TORY BURCH

 マニッシュルックのトレンドの火付け役としてマストな存在の「ジミー・チュウ」がシューズ部門で圧巻のトップ。マニッシュでトラッドなシューズをエッジの効いたモードな顔に表現するデザインで、今の時代を象徴するブランドのひとつとなった。2位の「トリー バーチ」も根強いファンを持つ。モードからコンサバまで幅広くニーズに対応、ラグジュアリーなグレード感も演出してくれるシューズだ。

■バッグ
1位 セリーヌ(CELINE
2位 イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent

「セリーヌ」が昨年から磐石の支持をキープ。ここ最近のファッショントレンドをリードしてきた大人気ブランド。クリーンでミニマムなバッグコレクションはそのままに、少しマニッシュなコレクションが増えているのも今年らしい。次いで「イヴ・サンローラン」も人気急上昇。エディ・スリマンをクリエイティブディレクターに迎え、期待も高まる要注目ブランドがじわりじわりと上位に。

■アクセサリー
1位 チャンルー(CHAN LUU

 止まることを知らないといった感の「チャンルー」。昨年に続いてアクセサリー部門のトップをひた走る。昨年から売れ続け、今年も店頭でのヒットぶりは変わらず。ぐるぐると腕に巻くアイコンのブレスレットに加え、よりシンプルな一重巻きのタイプなどコレクションの幅も広げている。2本目、3本目とリピーターも増やし続け、チャンルー旋風は変わらずの勢い。

■ファッショングッズ
1位 メゾン・ボネ(MAISON BOINET
2位 ファリエロ・サルティ(FARIERO SARTI

 トラッドなパンツルックやワンピースのブラウジングに今春夏、大人気になった仏「メゾン・ボネ」。老舗ベルトファクトリーながら、エレガントなバックルとハイブランド並みのレザーベルトがリーズナブルなプライスで、ブレーク中。「ファリエロ・サルティ」もランクイン。リネンのストールで春夏もショップを盛り上げた。トータルウエアのコレクション「メラビリア・フォー・テスート・ファリエロ・サルティ」にも期待が高まる。

□新人賞
1位 マメ(mame

 次の時代を盛り上げてくれそうな期待の新進ブランドを選ぶ新人賞。今回はドメスティックデザイナーブランド「マメ」が選ばれた。「イッセイ ミヤケ」で経験を積んだデザイナー黒河内真衣子によるクリーンで上品な素材とカッティング、フェミニンさとトラディショナルなエッセンスがミックスしたテイスト。レディスファッションの真ん中を行く期待の日本ブランドだ。

□傑作ブランド(トレンドを超えた不朽のマスターピース)
1位 フランク&アイリーン(Frank & Eileen

 時代を超えて愛されたブランドを選ぶ傑作部門では、米国のシャツブランド「フランク&アイリーン」を選出。ロサンゼルスのセレクトショップやセレブから人気の高いこのブランド。人間の骨格や動きを研究して作られたアメリカンスタイルのシャツは飾らないベーシックな見た目の中に、大人っぽくもちょっとルーズにも着こなせるきれいなシルエットが魅力。

○アンケート回答ショップ(メンズ・レディス複数回答店含む)
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