【3月28日 MODE PRESS】「ショーメ(CHAUMET)」が銀座本店のリニューアルオープンを記念して3月22日から4月10日まで、1780年の創業時から今日に至るまでのティアラの代表作とその製作工程を披露する「アート・オブ・ティアラ」特別展を開催している。

■貴重なアンティーク・ティアラから新作まで

 ナポレオン御用達のジュエラーとしても知られるショーメは、第一帝政時代から約230年にわたり3000点以上のティアラを制作してきた。時代のファッションを反映した、女性を美しく輝かせるデザインは、王族や貴族をはじめとする世界中の女性を魅了している。

 今回の特別展では、パリのショーメ美術館に保管されている1800年~1900年代に制作された貴重なアンティーク・ティアラやアーカイブのヘッドジュエリーのデザイン画、ティアラ制作に欠かせない模型(マイユショール)を展示。実際に職人が使用している道具とともに、知られざるティアラの制作過程も公開する。また、ナポレオンの妻ジョセフィーヌの名を冠したエレガントなデザインのティアラやリングが美しい新作コレクション「ジョゼフィーヌ エグレット」も本店リニューアルを記念して特別に展示されている。

■ティアラ制作について

 現在パリ・ヴァンドーム広場にあるショーメのアトリエでは、第12代アトリエ・チーフを務めるパスカル・ブールダリア(Pascal Bourdariat)氏を筆頭に12名の職人がジュエリーの制作にあたっている。オーダーを受けてからひとつのティアラが完成するまでに要する時間は約500時間~1000時間。台座作り、研磨、石のセットなど全ての工程が手作業で行なわれる。左右対称であり、石を輝かせるための光を取り込むセッティングなど、どれも熟練の職人でなければできない作業だ。最初は1kgあるプラチナの板が、完成時にはわずか100g程になるという。

 会場で説明してくれたパスカル氏は「時間や金額など、制限がないほうがやりがいがあります。我々の伝統技術は、お客様あってのもの。必要とされなければ途絶えてしまいます。ブランドのDNAを残すためにも若い職人の育成にも力を入れています」と語った。

【詳細情報】
アート・オブ・ティアラ特別展
会場:ショーメ 銀座本店(東京都中央区銀座3-5-7)
会期:3月22日(木)~4月10日(火)
電話番号:03-5524-2722
(c)MODE PRESS

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