【2月17日 MODE PRESS】食のプロフェッショナルにより結成された「一般社団法人 日本フードアナリスト協会」が、 国内の売れ筋ダイエット食品を“美味しさ”という観点から採点する「ダイエット食品 美味しさリサーチ試飲会」 を実施した。専門家100人によるブラインドテストの結果、見事総合評価1位に選ばれたのは株式会社サニーヘルス(Sunny Health)の「マイクロダイエット」だった。

■ダイエット食品の“美味しさ”をリサーチ

 人々の健康や美に対する意識の高まりとともに、年々規模を拡大している国内のダイエット食品市場。なかでも、ダイエットシェイクに代表され る「置き換え式ダイエット食品」は、市場において約半分の売上を占め、性別・年齢問わず数多くの消費者に支持されてきた。しかし、ダイエット食品は“食品”というカテゴリの一種で あるにもかかわらず、常に「価格」や「カロリー」といった実用性のみが重視され、「美味しさ」については後回しになりがちだった。

 そんな現状に「一石を投じたい」という願いから、より豊かな食文化の発展に向け活動を行う一般社団法人「日本フードアナリスト協会」は1月に、「ダイエット食品 美味しさリサーチ試飲会」を都内で開催。フードアナリストやソムリエ、管理栄養士ら食の専門家100名が、店頭・通信販売による売れ筋上位5ブランドのダイエットシェイクの比較調査を行った。

■売り上げ上位5社をブラインドテスト

 調査対象になったのは、ダイエット食品売り上げ上位5社(アサヒフードアンドヘルスケア(ASAHI FOOD & HEALTHCARE)「スリムアップスリム」、サニーヘルス「マイクロダイエット」、DHC「プロティン ダイエット」、ヘルシーバンク(Healthy Bank)「パーフェクトダイエットプロ」、 ヤクルトヘルスフーズ(Yakult Health Foods)「リエータ」:50音順)のダイエットシェイクだ(※ネットワークビジネス除く)。最もポピュラーなストロベリー味、ココア味の2種類を、水や温度、撹拌回数 など、 全て同一条件のもと作成し、メーカー名・商品名を伏せた状態でテイスティングを実施。専門家が、約2時間にわたり「美味しさ」「 香りの良さ」「味の再現性 」「舌触りの良さ」など全10項目をテストし、5段階評価を行った。

 結果、ストロベリー味、ココア味の両カテゴリで「マイクロダイエット」が1位に選出された。一方、「パーフェクトダイエットプロ」はともに 支持率0%という極端な結果になり、同じフレーバーでも企業ごとに大きな違いがあることが明確になった。

 試飲に参加した20代女性は「企業によってここまで 味が違うとは驚き。ダイエット食品=不味い、という先入観があったが、普段飲んでいるジュースと比べても遜色ないような美味しいものもあった」とコメント。30代女性も「ダイエットには“継続”が求められるが、中には粉末感が強くとても飲み続けられないようなものもあった。ひとつの“食品” として味を追求している企業と、そうでない企業の大きな差を実感した」と語った。

■業界全体の品質向上に

 ダイエット食品の目的はもちろん“やせる”ことだが、そのためには栄養バランスや価格はもちろん、美味しさも重要であることが今回の調査に より改めて認識される結果になった。

 日本フードアナリスト協会の水口理事事務局長は 「これまでワイン等のテイスティングには携わってきたが、ダイエット食品は全く初めての試み。第三者期間として中立に審査を行いひとつの尺度 を示すことで、業界全体の品質向上に貢献できればと思う」とコメント。横井理事長も「ダイエット食品にも、本物志向を求める人が増えている。各企業はより消費者の声に耳を傾け、美味しさを追求してほしい」と語った。(c)MODE PRESS

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