【1月6日 AFP】超保守的なイスラム国家サウジアラビアで、女性用下着の販売店に男性販売員を置くことを禁じる法律が5日施行された。
 
 アブドラ・ビン・アブドルアジズ国王(King Abdullah bin Abdul Aziz)が前年6月に発令した国王令に基づくもので、これまでの6か月間は店員交代のための準備期間とされていた。

 公共の場での男女の隔離が宗教警察により徹底されている同国では、女性は一部を除き職に就くことが原則禁止されている。労働省は3年前、下着販売店での女性の就労を認める方針を打ち出したが、国内のイスラム教聖職者らが強く反発し、それらの勤労を女性に禁じるファトゥワ(宗教令)を出した。

 一方、男性販売員から下着を買わざるを得ない現状に不満を訴えてきた女性たちは、SNS「フェイスブック(Facebook)」上で「Enough Embarrassment(恥ずかしいのはもうたくさん)」というキャンペーンを展開し、対抗してきた。下着販売店で買い物をしていたある女性は、「男性店員に尋ねるのは恥ずかしいこともあり、違う下着を買ってしまったことが幾度もあります」とAFPの取材に明かした。

■訴訟を起こす販売店も

 アデル・ファキーフ(Adel Faqih)労相によると、新法の影響を受ける小売店は7300店以上。4万人を超える女性の雇用が創出されるという。7月には男性販売員の禁止が化粧品店にも拡大される。

 ただ、小売店からの苦情は絶えず、訴訟を起こした店もある。労働省は新法の施行徹底を図るため、検査官400人余りを配置して監視する方針だ。(c)AFP