【10月12日 AFP】フランス・パリのルーブル美術館(Louvre Museum)で5日、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)が手がける「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が12年春夏コレクションを発表した。

 真っ白なメリーゴーランドが設置された会場のランウェイには、カップケーキや綿菓子を連想させるパステルカラーのウェアが次々と登場した。マーク は、「メリーゴーランドはファッション界に対するメタファーです。終わりがないのは、いいこと。本当に楽しいですよ!永遠に続くのですから」と語る。

 イノセントな印象のドレスやブラウスには、可憐なデイジーのイギリス刺繍が施された。カラーはベイビーブルーやピンク、クリームイエロー、ミントグリーンなど柔らかなパステルカラーがメイン。グレーやネイビーの下からは、純白のアンダースカートをのぞかせる。柔らかに広がるスカートは膝丈や膝下丈が中心で、シューズはポインテッドヒール。モデルの髪型は、細いヘアバンドをあわせたシニヨンスタイルだ。

 マークは「ソフトで心地良く、穏やかで、明るく、繊細で、フェミニンで、軽やかで、愛に溢れたコレクションになりました。砂糖をまぶしたお菓子のような、キャンディ包みのような、そんな感覚です。とてもナイーブでシンプルな服を目指しました」と語る。イギリス刺繍やレーザーカットのレース、ジョーゼット・クレープには極薄のオーガンザを重ねた。「狙い通りの効果を出すために、布を何層にも重ねました」とマーク。

 ショーの終盤には、イギリス刺繍にオーストリッチのフェザーをあしらったブルーやピンク、イエローのグラデーションドレスが並ぶ。フィナーレには、アイボリーのフェザードレスに身を包んだモデルのケイト・モス(Kate Moss)が登場した。(c)AFP

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