【9月13日 MODE PRESS】ハイクオリティなカジュアルウェアを提案するLAブランド「ジェームス・パース(James Perse)」が8月27日、東京・青山にアジア初の路面店をオープンした。2フロアで構成された店内には、セレクトショップなどで定評のあるカットソーを中心にしたメインコレクションやスポーツライン「ヨセミテ(YOSEMITE)」、ジェームス自身が選んだ洋書などを展開する。派手さはなく、誰でも知っているブランドではないが、何枚も愛用しているという根強いファンや、閑静な外観に興味をそそられた人の入店も多く、走り出しは好調だ。

■愛用者、リピーターの多いブランド

 ジェームス・パースは1994年にブランドをスタートし、現在アメリカで15店舗、カナダで2店舗を展開する。今回のショップは、アジア初の直営店となる。「ただ商品を売るのではなく、ショップを通じてブランドのイメージを伝えたい」というジェームスの意向を十分に盛り込んだ店舗がようやく形になった。

 カットソーに代表されるメインコレクションは年に6回、Vネックの深さや素材の厚さなど微妙な変化を加えた新作アイテムが登場する。カラーはモノトーン、アースカラーなどベーシックな色味が基調としており、価格帯はレディースの半袖Tシャツが6300円から、マキシドドレスが1万8900円などと手頃。西海岸のブランドということもありコートなど本格的な重衣料の取り扱いはないが、今後日本のみでの展開も検討している。

 「ハイブランドのファッションを日常的に取り入れ、積極的にファッションを楽しんでいる方が、オフやリラックスした時に着たいと買っていきます。特にカットソーが売れています。着てみて良かったというリピーターや、同じ形を色違いで購入する方がとても多いです」とスタッフは語る。

■ジェームスのこだわり溢れる居心地よいショップ

 注目のショップは、本国と同じコンセプトを採用したデザイン。シャープでモダンな空間には、自然光が差し込みとてもリラックスした雰囲気。ジェームスの美学、こだわりが随所に表れており、「ブランド名をPRするためのショップではない」と表のブランド表示が控え目だ。友人フォトグラファーによるビーチ写真やサーフボードのディスプレーにジェームスが選んだ音楽が流れる。鏡は置かず、かわりにフィッティングルームを広く取っているのも特徴だ。

 黒いファサードとデッキが印象的なエントランスでは 、メインコレクション、ラウンジライン、「SEAVEES」の別注スニーカーなどを展開。フロア中央には、“スタッフと話しながらリラックスして買い物をする”という本国スタイルに沿ってオリジナルのソファー&テーブルも設置されている。

■初上陸ライン「ヨセミテ」やブックコーナーなど、 必見の2階フロア

 1階奥にある階段を上がると、本国ショップでも展開の少ないスポーツライン「ヨセミテ」が並ぶ。速乾性のある素材を用いたヨガウェアやロゴTシャツ、パーカーは、西海岸のライフスタイルで連想する気軽なアウトドア、カジュアルユースのスタイルだ。珍しいラインだけあって、「海外で見て気になっていました」と訪れた客からも評判が良い。特にメンズのTシャツが人気で、間もなく完売になる。

 奥にはブックコーナーがあり、 ジェームス自身がセレクトした音楽、建築、サーフィンなどにまつわる洋書が並ぶ。すぐ側にはソファーが置かれており、思わず長居してしまいそうなコーナーだ。ほかにも本国でオーダー可能な卓球台が設置されている。

いろんな意味での驚きと心地よさを体験できる新しいタイプのショップは、新しい人気ショッピングスポットになるのも時間の問題だろう。

【店舗情報】
ジェームス パース 青山店
住所:東京都港区南青山5-5-2
電話番号:03-6418-0928
営業時間:11:00~20:00 不定休
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