【6月13日 AFP】(写真追加)国際チェス連盟(World Chess FederationFIDE)会長としてリビアのトリポリ(Tripoli)を訪れたロシア連邦カルムイキア共和国のキルサン・イリュムジーノフ(Kirsan Ilyumzhinov)元大統領は12日、リビアの最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐がチェスの対局中、同国を去る意思はないと言明したと語った。

 インタファクス(Interfax)通信が伝えたイリュムジーノフ氏の話によると、同氏とカダフィ氏は12日、2時間ほど会談した。チェスをしながらカダフィ大佐は、自分にとって母国であり子どもや孫たちを亡くした国でもあるリビアを離れる気は毛頭ないと断言したという。

 さらに、カダフィ大佐は「わたしは首相でも大統領でも国王でもない。したがって、私には放棄する役職は何もない」と述べ、一体、どの役職から退けというのか理解できないとイリュムジーノフ氏に語ったという。

 イリュムジーノフ氏は、1993年から2010年までロシア連邦の仏教国カルムイキア共和国の大統領を務めた人物。かつて、「自宅で宇宙人をもてなした」と公言して話題となったことがある。(c)AFP

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