【6月10日 MODE PRESS】フランス人女優のエヴァ・グリーン(Eva Green)が、人種差別的な発言をしたとして訴えられているデザイナーのジョン・ガリアーノ(John Galliano)氏の「ファッション界への復帰を願っている」と語った。

 ガリアーノ氏と親しいエヴァは、弁護するわけではないとしつつも、今回の事件は彼の人柄と相反するものだと英紙オブザーバー(The Observer)に語る。「ガリアーノ本人とは話をしていません。私は事の詳細をはっきり知らないので、この件を口にするのは難しいです」とエヴァ。「彼はとても繊細で、感受性が強く、素晴しいユーモアのセンスを持った創造的な人。いつも私に対し、とても親切でした。また、非常にシャイな人でもありました。私は彼を敬愛しています。今回の不祥事はとても残念で、彼が過去に戻り事件を消し去ることができたらと思うばかりです」

 さらに、「ガリアーノは非常に才能あるデザイナーなので、ファッション業界に復帰すると確信しています。誰でも、たまに過ちを犯すことがあるはずです。私はユダヤ人ですが、彼が反ユダヤ主義者であるとは思えませんし、ユダヤ人に対するなんらかの反感を抱いているとも思えません。おそらく、少し酔っていたのでしょう」と語る。

 またエヴァは、ガリアーノが「ヒトラーが好きだ」と発言している動画を撮影したカップルも責任を負う必要があると考えており、「その発言の背後には、何か引き金があったはずです。とても悲しく思います。ガリアーノは復帰するべき人です。彼は非常に傷つきやすい性格なのです」と続けた。

 ガリアーノ氏は、3月にパリ市内のカフェでヒトラーをあがめるなどユダヤ人差別的な発言で同氏から侮辱されたというカップルと、前年10月に同様の差別発言を受けたという女性の計3人から訴えられており、その初公判は今月22日にパリで開かれる。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS

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