【8月2日 AFP】北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty OrganisationNATO)主導の国際治安支援部隊(International Security Assistance ForceISAF)の一員としてアフガニスタンに駐留していたオランダ軍部隊が1日、4年の駐留期限を迎え、撤退を開始した。

 9年目を迎えたアフガニスタン戦争で初の外国部隊の大規模な撤退。NATOはオランダに1年の駐留延長を求めていた。

 現在、アフガニスタンに駐留するNATO加盟国および米国の軍部隊は約15万人だが、戦死者の増加で各国では厭戦(えんせん)ムードが拡大し、部隊駐留に対する政治的圧力が高まっている。

 来年にはカナダが約2800人の全部隊を撤退させるほか、英米も一部部隊の撤退を開始する。展開する部隊の減少で治安面に空白が生じる懸念を指摘する専門家もいる。

 旧支配勢力タリバン(Taliban)などの抵抗が激化する中、米軍の7月の死者数は過去最悪の66人となった。外国駐留部隊全体では、ことしに入ってからすでに413人が死亡している。(c)AFP