【2月1日 MODE PRESS】フランス・パリ市内で25日から27日まで10年春夏パリ・オートクチュールコレクションが開催された。26日に行われた「ジバンシィ(Givenchy)」と「シャネル(CHANEL)」のショーを、ロサンゼルスのヴィンテージショップ「DECADES」のオーナー、キャメロン・シルバー(Cameron Silver)がレポートした。

■ジバンシィ

 リカルド・ティッシ(Ricardo Tisci)が手掛ける「ジバンシィ」の会場となったのは、ウェスティンホテルの豪華なボールルーム。フロントロウには、ミュージシャンのカニエ・ウェスト(Kanye West)とモデルのアンバー・ローズ(Amber Rose)、歌手のシアラ(Ciara)、米「ヴォーグ(VOGUE)」のアナ・ウィンター(Anna Wintour)編集長らが並んだ。

 暗い照明の中ショーが始まると、ラッフル加工を施したヌードカラーのドレスにタキシードジャケット、総フェザーのトップスとバミューダなど、モダンなスタイルが登場。さらに、フランスの「青の画家」イヴ・クライン(Yves Klein)の描いた絵を彷彿させるブルーや、マカライトやアメジストなど宝石のようなドレスが続き、裾にボンボン風レースをあしらったパープルのグラデーションが壮麗なロングドレスがフィナーレを飾った。
 
■シャネル

 「シャネル」のショーにも、もはやコレクション常連のカニエ・ウェストとアンバー・ローズが登場。その横にはモデルのクラウディア・シファー(Claudia Schiffer)が並び、上顧客たちとショーを鑑賞した。

 オルガンのサウンドトラックの中、バミューダを合わせたクレームブリュレカラーのスーツのファーストルックでショーがスタート。グレーのチュールリボンを結んだモデルに続き、ベビーブルーやサンフラワーイエロー、ミントグリーンなどのパステルカラーのスーツやドレス、コクーンシルエットのコートやプラチナカラーのカクテルドレスが続いた。フィナーレには、ポリエステルのスーツを纏った男性モデルが、花嫁姿のモデルをエスコートして登場。ブランドお得意のブラックは登場せず、ソフトな面が印象に残った今回のコレクションとなった。(c)Fashion Week Daily/MODE PRESS

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