【8月24日 MODE PRESS】米ニューヨーク近代美術館(Museum of Modern Art、MoMA)で19日、米「ヴォーグ(VOGUE)」のアナ・ウィンター(Anna Wintour)編集長と、同誌9月号の制作過程を追ったドキュメンタリー映画『ファッションが教えてくれること(The September Issue)』のプレミア上映会が開催された。協賛はメイクアップブランド「メイベリン ニューヨーク(Maybelline New York)」だ。

 会場には、アナ編集長やR.J.カトラー(R.J. Cutler)監督はもちろんのこと、女優のシエナ・ミラー(Sienna Miller)やレニー・ゼルウィガー(Renee Zellweger)、アナ編集長の娘のビー・シャファー(Bee Shaffer)、米不動産王ドナルド・トランプ(Donald Trump)らの姿が。また、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)、ダナ・キャラン(Donna Karen)、オスカー・デ・ラ・レンタ(Oscar De La Renta)、タクーン・パニクガル(Thakoon Panichgul)、ザック・ポーゼン(Zac Posen)ら多数のデザイナーが集結した。

■アナ編集長絶賛の声

 トランプは「アナのような人はいないよ!最高の人物さ」と絶賛。デザイナーのキャロリーナ・ヘレラ(Carolina Herrera)と共に登場したデ・ラ・レンタも「アナのような仕事をする編集長はこれまでいなかった。彼女は“編集長”という仕事を、一つ上のレベルにあげたんだ」と功績を称えた。

 映画にも登場しているパニクガルが「アナはまるでマドンナ(Madonna)のような人だよ。いや、今はそれ以上かもね」と話すと、デザイナーのジェイソン・ウー(Jason Wu)も「マドンナ以上の本物の人だよ。この映画は彼女の素晴らしい面を映し出しているよ」と賛同。

 音楽プロデューサーのショーン・コムズ(Sean 'Diddy' Combs)は「アナと僕の二人はいい意味でクレイジーなんだ。彼女は知らないと思うけど、彼女は僕にとって“ファッションのゴッド・マザー”。初めてパリコレクションに連れて行ってくれたのは彼女だし、僕を常にデザイナーとして扱ってくれる。そして僕のコレクションを見て、良いところも悪いところも正直に教えてくれるからね」と語った。

■アナ編集長とクリエイティブディレクターのグレース

 アナと共に映画に登場する同誌のクリエイティブディレクター兼スタイリストのグレース・コディントン(Grace Coddington)が「彼女のやること全てを尊敬しているの」と話すと、アナは「私のヴォーグは、グレースなしでは完成しないのよ」と返答。強い信頼関係を覗かせた。

 盛大なイベントの閉幕にあたりカトラーは「とても良い反応だった」とリラックスした笑顔を見せた。また、映画の撮影を振り返り「アナとグレースの信頼関係が一番さ!」とコメントした。(c)Fashion Week Daily/MODE PRESS

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