【3月27日 AFP】デザイナー高田賢三(Kenzo Takada)は24日、所有のアート・コレクションをパリで競売にかけると発表した。競売は6月16から17日にかけて開催。20年もの時間をかけて収集した1200点余りの美術品や家具、工芸品などを出品する。落札総額は150万ユーロ(約2億円)以上になると予想されている。

 長年住み続けた敷地面積1200平方メートルの家を手放し、パリの中心に位置する200平方メートルのフラットに移り住むことをきっかけに、今回の競売に踏み切ったと高田は語る。「この家が大好きだったけど、新たなページを開こうと思った。より自由に、そしてパリを眺めながら暮らすということを、私はいつの頃からか忘れてしまったからね。このコレクションをどうしようかと思っていたが、全部売ると決心したよ」。

 競売を主催するClaude Aguttesは、「賢三のコレクションは世界中から集められたもので、西洋のものはあまりありません。アフリカのマスク、オーストラリア先住民の工芸品、北アメリカ・ホピ族のカチーナ人形、 2000年前の中国の木像、ガンダーラ地域の仏像、1500年代に作られた日本の根来塗り工芸品など、どれも価値があるアイテムばかりです」と説明した。(c)AFP

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