【12月27日 AFP】サッカー元イングランド代表のポール・ガスコイン(Paul Gascoigne)氏の12歳になる息子が、父親は「間もなく死ぬ」と考えており、家族の前から「消える」ことを望んでいると語っていることが27日に明らかとなった。

 現役時代からアルコール依存症やうつ病に苦しむガスコイン氏は、2008年の初めには精神保健法により隔離され、別件では器物損壊容疑で逮捕されている。

 息子のレーガン・ガスコイン(Regan Gascoigne)くんは、1月5日に放送される英民間放送チャンネル4(Channel Four)のドキュメンタリー番組で「願わくばぼくたちの前から消えて欲しい」と語り、英タブロイド紙デーリー・ミラー(Daily Mirror)に対するコメントでは「彼はもうすぐ死ぬだろう」と語っている。

 ファンからはガッザ(Gazza)の愛称で親しまれているガスコイン氏は、現役時代イングランド代表として57試合に出場し、ニューカッスル(Newcastle United)、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)をはじめ、イタリアのラツィオ(SS Lazio)、スコットランドのグラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)でプレーしている。

 イングランド史上最も才能がある選手と見なされているガスコイン氏は、1990年のイタリアW杯ではチームを準決勝に導いている。(c)AFP