【7月30日 AFP】米共和党のサム・ブラウンバック(Sam Brownback)上院議員は29日、記者団に対し、来月開催される北京五輪の期間中、中国当局は外資系ホテルの宿泊客を対象とした「スパイ活動」を計画していると明らかにした。

 ブラウンバック議員は、「中国政府は、五輪観戦客が宿泊するホテルの全宿泊客の情報を収集するため、盗聴・盗撮器を仕掛けている。つまり、北京五輪に訪れる報道陣、選手の家族、人権活動家などが、中国公安部による情報収集活動の対象となる」と語った。

 米国務省は今年3月、五輪観戦のために中国を訪れる米国人旅行者に対し、宿泊先ホテルの客室が監視されている可能性があると警告している。

 中国政府はこれまでのところ、国際的な基準に準拠した治安管理を行っているとだけ述べている。(c)AFP