【5月16日 AFP】(写真追加)第61回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)では15日、アニメ映画『カンフー・パンダ(Kung Fu Panda)』のプレミア上映会が開催され、声優を務めたジャック・ブラック(Jack Black)、アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)、ダスティン・ホフマン(Dustin Hoffman)らが登場した。

 ジョリーは、パートナーのブラッド・ピット(Brad Pitt)とパンダ1頭(パンダの着ぐるみを着た人)とともにレッドカーペットに現れ、会場に華を添えた。双子を妊娠中とあってヒールは低めで、ナイキ(Nike)の特注ソールを使用した靴を着用。

 ドリームワークス・アニメーション(DreamWorks Animation)製作のこの映画は、「ラーメン屋の息子で、大食い、食べるの大好き」なパンダ「ポー(Po)」が、悪の侵略者と闘うために武術を身につけようと奮闘する物語。

「この映画は、果たして、幸せならば太っていてもいいというメッセージを世界中の肥満の人々に送っていることになるのか?」。記者会見ではこうした質問が声優陣に浴びせられた。

 マスター・タイガーの声を務めるジョリーからは、「いいえ」という返事。「あなたが他の人とは違うところ、あなたにしかない部分。それが何であれ、それを受け入れてあなた自身であるべきだわ」

 ポーを演じるブラックは、「僕は自分のことを一種のクマだと思っている」と、ポーとの共通点を語った。「ふにゃふにゃ、でれでれ、だらだらしている僕は、ポーそのもの。だから、演じているという感じはほとんどなかった」

 一方、シーフー演じるホフマンは、70歳にして声優初挑戦。代表作『卒業(The Graduate)』などでの名演技が光るホフマンに「方針の転換か」との質問が飛ぶと、「文化は衰退し、それが自分の職業の域まで達することもある」と笑いながら答えた。(c)AFP/Claire Rosemberg

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