【4月4日 MODE PRESS】仏高級ジュエリーブランドのヴァン クリーフ&アーぺル(Van Cleef & Arpels)が3月31日、都内で「バレエ プレシュー(Ballet Precieux)」コレクションを発表した。これにあわせて同日、世界的に活躍する熊川哲也率いるKバレエカンパニーがバレエパフォーマンスを行った。

■熊川流「ジュエルズ」

 今回披露されたのは、希代の振付師ジョージ・バランシンとヴァン クリーフ&アーペルの出会いによって1967年に生まれたバレエ作品「ジュエルズ」からインスピレーションを得たジュエリーをテーマに熊川がアレンジ、仕上げた作品。

 円形劇場の限られたスペースで「エメラルド」「ルビー」「ダイヤモンド」の3つから構成された演目を舞うダンサーたちは、まさに輝く宝石そのものだ。

■宝石が持つキーワードすべてが作品に反映

 演出・構成をした熊川は、「歴史あるブランドと名高い振付師への尊敬の念をこの作品に込めた。宝石の持つきらびやかさ、美しさなど宝石が持つキーワードすべてが作品の完成に大きく影響している。今まで目にした「ジュエルズ」とは違った感覚の仕上がり」と自信をみせた。

 ヴァン クリーフ&アーペルの歴史とデザイン美はさることながら、宝石と比べても見劣りしないバレリーナの美しく輝く舞い。実に幻想的で贅沢この上ないコラボレーションを目の前に、5月から始まる全国ツアーへの熊川の想いを垣間見ることが出来た。(c)MODE PRESS/岩田奈那