【3月4日 MODE PRESS】イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)08/09年秋冬シーズン、クラシック回帰の流れに乗りながらステファノ・ピラーティ(Stefano Pilati)が見せたのは、あくまで現代的なテイラードスタイルだ。シルエットはより厳密に身体に沿うラインへと変化した。色はボルドー、ダークグリーン、ネイビーブルー、グレー、ブラック、アイボリーが基調。ターコイズやヌードローズ、イエローを差し挟んだ。

■70年代のサンローランのムードも

 パンツのシェイプはフレア、スキニー、クロップドなど。トップスはテイラードジャケットのほか、バイカージャケット、ブルゾン、ラグランスリーブのコートなどが揃う。絞り染めベルベットのグラマラスなジャケットや、プリント使いのインディアンシルク・スカーフなど、70年代のセクシャルなサンローランのムードも取り入れた。雲や雷のアップリケを施したシャツをジャケットのインに合わせるなど、ちょっとした“はずし”も心憎い。(c)MODE PRESS