【2月4日 AFP】陸上、2000年シドニー五輪の男子100メートル・金メダリストである米国のモーリス・グリーン(Maurice Greene)が度重なる怪我を理由に陸上競技からの引退を表明した。

 「あらゆるスプリンターにとって怪我は最悪の出来事だ。私は過去3シーズン、絶えず怪我と戦ってきた」とその苦しみをエージェントのウェブサイト上で語ったグリーンは、「私は、この十年間に渡って非常にたくさんのものを与えてくれた愛するスポーツから引退することを決めた」と陸上競技からの引退を宣言した。

 第11回世界陸上大阪大会(11th IAAF World Championships in Athletics Osaka)の男子200メートルを制した米国のタイソン・ゲイ(Tyson Gay)や同大会の女子200メートルを制した米国のアリソン・フェリックス(Allyson Felix)などと共に北京で開かれた会見に出席したグリーンは、「私は常に、北京で走れればと思うだろう」と北京五輪に参加出来ないことについて後悔している胸の内を明かしたが、ゲイのような新世代のスプリンターが米国の陸上競技界に成功をもたらし続けることを確信していると付け加えた。

 また自身の将来についてはおそらくコーチングをしているだろうとし、「何人かの選手を実際にコーチしたことがある。成功に導くための手助けをしたことがあるんだ」と過去の経験を活かした今後のビジョンを明らかにした。(c)AFP