【東京 26日 MODE PRESS】(一部訂正)スワロフスキー・ジャパン(SWAROVSKI JAPAN)と照明メーカーがコラボレーションし、現代の室内空間にふさわしい新たなシャンデリアを提案する「スワロフスキー・ネオ・シャンデリア・プロジェクト」展が10月31日から11月4日まで東京・元麻布のオーストリー大使館商務部で開かれた。

 参加したメーカーは、イー・エム・デザイン、大光電機、マックスレイ、松下電工の4社。それぞれのデザイナーが、スワロフスキーの照明用クリスタル「STRASS」を使ったシャンデリアを制作。小さな室内でも楽しめそうなコンパクトなものや、和の要素を取り入れたもの、異素材と組み合わせたものなど、多彩な作品が並んだ。

■クリスタルの魅力をコンパクトに濃縮

 約10cmのキューブ状にクリスタルビーズを並べた「クリスタル・キューブ」(大光電機)や、金属のペンダントに開いた細い隙間からクリスタルが覗く「スパイシー・クリスタル・シリーズ:ドロップ」(マックスレイ)などの、ミニシャンデリアは、一人暮らしの室内にもさりげなく置くことができそうだ。

 大小のクリスタルを1枚のクロムメッキ・プレートに埋め込むようにつるした「ティアラ」(松下電工)や、桜の花をあしらったプレートの側面にクリスタルを並べた「祇園」など、和の感覚を生かした平面的なデザインのものもある。
 
■クリスタル×異素材

 クリスタルという硬質な素材と逆の性質を持つ素材を組み合わせたシャンデリアも目を引いた。イー・エム・デザインは、クリスタルに動きのあるやわらかなシェードをかぶせた「シークレットシャンデリア」を発表。灯りをつけると、内側からクリスタルのシルエットが浮かび上がる。松下電工は、純白の羽でシャンデリアを覆った「フェザー」を提案した。

■オイルランプのシャンデリアも
 
 他にも、オイルランプの揺らめく光とクリスタルの組み合わせが美しい「STRASS/f ゆらぎ」(マックスレイ)や、何連ものクリスタルを吊るした「簾(SUDARE)」(大光電機)、リング状のシェード内側という覗き込まないと見えない位置にあえてクリスタルを吊るした「リング(RING)」なども。斬新な発想のシャンデリアが会場を幻想的に照らし出した。(c)MODE PRESS