【東京 8日 MODE PRESS】仏高級ジュエリーブランド「ブシュロン(BOUCHERON)」がこのほど、新作のハイジュエリー・コレクションをパリ本店で発表した。

 今回のテーマは「フルール・ファタル(運命の花)」。エキゾチックな美しさと毒をあわせ持つ5つの花を選び、それぞれの妖しさと魅力をイメージしたデザインのコレクション。不思議な色彩と、ゴールドの植物的で繊細な曲線が溶け合った個性的な魅力が特徴だ。

■光を放ち、咲き乱れる花々

 「コカ・インディア」は、最も毒性の強いコカインの花。ネックレスのネック部分は蛇をイメージし、ホワイトゴールドとイエローダイヤ、エメラルドでぜいたくに作られる。葉の部分は艶やかな漆塗りで、本物さながらのリアル感がある。

 「カトリーヌ」は、魔法で男性を操る女性の名から付けられた花。やさしい感じのピンクサファイヤを基調に、ブラックゴールドでマットな仕上がりを、ホワイトゴールドで華やかさを表現。強弱を付けることで立体感を出している。

■機能性もハイクラス

 「チューリッパ」(チューリップ)は、花が落ちる瞬間の微妙な美しさをダイヤモンドとサファイアで表現したみごとなデザイン。ネックラインの下げた2つのサファイアは単独でも身に着けられる。

 ガーネットの花「ヴィヴィアナ」は、グリーンゴールドの葉、ピンク、イエロー、ホワイトダイヤモンドで作られている。ネックレスからブレスレットとヘアピンのパーツが取り外せる、便利な機能も持ち合わせている。

■美しさと毒を見事に表現

 最後に「ボタン」は中国の皇帝の愛人が白い芍薬を飾っていた話から付けられた。センター5.2カラットのクッションカットのダイヤモンドを中心に、花の部分がダイヤモンド、葉っぱが漆塗りだ。花の莟から開花するまでの全ての過程を、1つの作品に表現した。

 いずれも野に咲く花であるが、魅惑的で妖しさを合わせ持つ様子が見事に表現された。

 今回のコレクション作品は日本では未発売。(c)MODE PRESS