旧ポル・ポト派幹部、カンボジア特別法廷に初移送
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【7月31日 AFP】カンボジアの旧ポル・ポト(Pol Pot)政権時代(1975-79年)の大量虐殺に関して捜査対象となっている、ドッチ(Duch、本名カン・ケク・イウ、Kang Kek Ieu、65)元政治犯収容所長の身柄が31日、同事件を裁くカンボジア特別法廷(Extraordinary Chambers in the Courts of Cambodia、ECCC)に移送された。特別法廷によるポト派元幹部の拘束は今回が初めて。
ドッチ元所長は、特別法廷の設置前に逮捕された唯一のポト派元幹部で、1999年から軍刑務所に収監されていた。元所長の逮捕以来、捜査を担当してきた軍事裁判所のNgin Sam An捜査判事は、「特別法廷から要請があり、31日朝に身柄を移送した」ことを明らかにし、元所長の身柄が「今後は特別法廷(の拘置施設に)収容され、軍刑務所への再送還は行わない」とも述べた。
また、特別法廷関係者によると、元所長は現在、捜査判事による事情聴取を受けている。しかしこの関係者は、「現時点ではまだいかなる罪状についても、起訴の可否は決定していない」と強調した。
ドッチ元所長の特別法廷への移送は、20世紀最悪と言われるカンボジアの大量虐殺の責任追及手続きで、現在までに取られた措置の中で最も具体的なものとなった。
元所長は、大量虐殺罪などで検察により起訴される予定の5人のポト派元幹部の1人。他の4人の氏名はまだ公式に発表されていないが、伝えられるところによると、キュー・サムファン(Khieu Samphan)元幹部会議長、ナンバー2のヌオン・チア(Nuon Chea)元人民代表議会議長、イエン・サリ(Ieng Sary)元副首相が含まれるという。(c)AFP/Suy Se
ドッチ元所長は、特別法廷の設置前に逮捕された唯一のポト派元幹部で、1999年から軍刑務所に収監されていた。元所長の逮捕以来、捜査を担当してきた軍事裁判所のNgin Sam An捜査判事は、「特別法廷から要請があり、31日朝に身柄を移送した」ことを明らかにし、元所長の身柄が「今後は特別法廷(の拘置施設に)収容され、軍刑務所への再送還は行わない」とも述べた。
また、特別法廷関係者によると、元所長は現在、捜査判事による事情聴取を受けている。しかしこの関係者は、「現時点ではまだいかなる罪状についても、起訴の可否は決定していない」と強調した。
ドッチ元所長の特別法廷への移送は、20世紀最悪と言われるカンボジアの大量虐殺の責任追及手続きで、現在までに取られた措置の中で最も具体的なものとなった。
元所長は、大量虐殺罪などで検察により起訴される予定の5人のポト派元幹部の1人。他の4人の氏名はまだ公式に発表されていないが、伝えられるところによると、キュー・サムファン(Khieu Samphan)元幹部会議長、ナンバー2のヌオン・チア(Nuon Chea)元人民代表議会議長、イエン・サリ(Ieng Sary)元副首相が含まれるという。(c)AFP/Suy Se