【ローマ/イタリア 7日 AFP】イタリアのファッションブランド、ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)の広告が論争を巻き起こしている。4日、同国公共広告監視機関(Advertising Self-Discipline InstituteIAP)は問題となっている広告を差し止めると発表した。

 この広告は、上半身裸の男性が女性を床に押さえつけている写真で、さらにもう2人の男性がその様子を傍観しているというものだ。

 同機関は「女性の尊厳を脅かす恐れのある、女性らしさを逆手に取った下品な広告だ」と批判した。

 また、同機関は「広告内のモデルは男の意のまま横たわっており、数人の男性に囲まれて身動きがとれない様子は、女性に対する暴力を彷彿とさせるものだ」と付け加えている。

 2007年春夏のワールドキャンペーン広告として作られたものであり、すでに女性誌や日刊紙「ラ・レプブリカ(La Repubblica)」に掲載されていた。

 先週2日には、伊上院議員13人と機会均等省大臣(Equal Opportunity Minister)であるバルバラ・ポラストリーニ(Barbara Pollastrini)氏、IAPに問題となっている広告の回収を要請していた。

 同ブランドは既に先月、スペイン国内から問題となっている広告を回収したが、一方ではスペイン政府や消費者団体の保守性を指摘している。

写真は、2005年2月26日撮影。ドルチェ&ガッバーナのショーにて。(c)AFP/FILIPPO MONTEFORTE
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