【パリ/フランス 4日 上間常正】07年秋冬パリ・コレクションは終盤7日目の3日、エルメス(HERMES)やクロエ(Chloe)、またケンゾー(KENZO)、ジョンガリアーノ(JOHN GALLIANO)など10のショーが開かれた。エルメスではデザイナーのジャンポール・ゴルチエがこれまでの乗馬服スタイルから新たにエレガントなライダーズルックを提案した。新デザイナーが就任したクロエもこれまでとは一味違うテーストを打ち出した。

■ケンゾー(KENZO

 今回のテーマは「アルゼンチンタンゴ」。1940年代のアルゼンチン、エヴァ・ペロンの国をイメージした服だという。たっぷりとしたボリュームのトップスやプリーツやギャザーを重ねたロングスカートなどが色彩豊かに並んだ。

 服はディテールにいたるまでデザイナーのアントニオ・マラスの思いがこもったような力作だった。男性のタンゴのダンサーたちが女性役の人形を抱いて一斉に踊るラストの演出もマラスらしくて楽しかった。しかし、この服をだれが着るのか? そしてこの服にどういう現代性があるのか想像しにくいという思いがぬぐえなかった。写真は、新作を披露するモデル。(c)AFP/FRANCOIS GUILLOT
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