【パリ/フランス 8日 AFP】フランス反ドーピング機関(AFLD)は、2006年のツール・ド・フランス(2006 Tour de France)を制するも第17ステージ後に行われた検査で筋肉増強作用のある男性ホルモン、テストステロン(testosterone)の陽性反応が示されタイトルを剥奪されたフロイド・ランディス(Floyd Landis、米国)が、今年の同大会に参加しない事を発表した。

 AFLDは、「ランディスは、まず5月に行われる米国反ドーピング機関(USADA:United States Anti-Doping Agency)の聴聞会で身の潔白を証明したいと我々に要求した。そして彼は、ツール・ド・フランスを含めた今年フランスで行われる全てのレースに出場しない事を約束した。その約束が守られるならば、我々はUSADAの決定が下るまで聴聞会を延期する事を決定した。それでもどんなに遅くとも6月末までには聴聞会を開くつもりだ」と発表し、この日行われる予定だった聴聞会を延期した。

ランディスは現在、USADAから2年間の出場停止処分を受けているが、AFLDはランディスに対し、フランスで開催される競技会のみ参加を認めていない。

写真は、2006年のツール・ド・フランスに向けた練習中のランディス(2006年6月29日撮影)。(c)AFP/JAVIER SORIANO